串田孫一

宴会までの待ち時間にと思って鞄の中に入れていた串田孫一

「僕の額の上で
夕陽が遊んでいる
ほかに誰もいないから
僕の額の上だけで
夕陽は黙って
おとなしく
遊んでいる」
こんな詩が書かれていた。
随筆というと、あるいはエッセイというと軽く見られがちだけど、もっともテツガク的な態度を示す散文である。その意味では、エッセイストと言われるのは、テツガク者と呼ばれることに通じている。
串田孫一が「山のパンセ」なら、ボクは「川の串田孫一」と呼ばれたい。