有言実行

今日、山田五郎の番組を聞いていたら、コギャルを卒業してそのまま社長になった女の子をゲストに呼んでいろんな話を聞いていた。おもしろいのだが気になったのは、有言実行と繰り返して使うこと。
このことばは、もともと不言実行ということばがあって、そこから派生したひねりのバリエーションとして出てきた。いや、もう少しはっきりと書くと、不言実行という美徳に対していわば「有言実行」というあからさまでにべもない表現に苦笑している様子なので、もともといいことばではない。
彼女がそのことばを座右の銘にしているだけならいいんだけど、これをぬけぬけと言い出す人は少なくないし、若い彼女がもともとあったことばのように感じていても不思議はあるまい。
また、彼女が出会った「社長さん」として何人か名前が出てきた人たちはいずれも「有言実行」的な人で個人業主が少々拡大しただけの会社の社長だった。会社の社長かもしれないが組織のトップではなく、オーナーに近い感じの人たち。有言実行くらいのことばが今のところ謙虚でちょうどいいのかもしれないな。