ニレ池晩秋外来魚堪能

紅葉も進んでいないのに、一気に晩秋の気配。雪に覆われた白馬が間近に見たくてニレ池へ。午後から釣ることにして、ゆっくりと148号線を辿る。平日は大きなトラックやトレーラーが多くピッチが遅い。ニレ池に着いたのは、もう12時直前。1時間50分は最遅速だな。
どうやら、客は帰っちゃってボクだけ。一面のライズ。かなりサイズの小さいミッジ。しかし、もじりではないから、アダルトを捕食の様子。
最初の1時間は様子を見ながら。いつも、この時間帯は釣れない(笑)ぼちぼちかかるが、盛り上がりには欠ける。ミッジの大きさが半端じゃないのだ。#32クラス。最小で#26しか持っていないし、また、数もそうたくさんない。使ってみるとそれでもまあ釣れないわけではないが、まず、ティペットで見切られる。うまくでるのは枯れ葉の中だが、釣りが厄介。沈めてみるといつも通り普通にかかる。6尾で昼食。
いつだったか「ミッジって何番から」って会話がクラブハウスであった。#18をミッジに入れるかどうかということなんだが、「#18なんて巨大なフライはミッジじゃないでしょ」と答えていて、まさにその通り。#24クラスなど小さいうちに入らない。
この日のロッドは、#3/4の表示のあるウエルナー。最近海でもつかっているので、塩抜き。#3DTを積むと全然だめで、#5DTを使ってロッドを曲げてやろうという魂胆。#5乗せるとやけにキャスティングが楽。それでもかけた感じが#3らしく、傍目で「#3ですか」と聞かれる。ってことはあまりいいロッドじゃないな。バットが強いのはいいけど、マッキーズのロッドなら強くてしなやか。これは強くて硬い。でも、風呂式が生まれたときに記念に買ったロッドだからこうやって使っていこう。
サンドイッチとノンアルコールビール、それと赤飯のおむすびの昼食後は、桟橋と放水口の間の開けた場所。ここのライズは止まらない。蚊柱が立っているくらいだもの。目や耳に入る。ニュージーランドみたいだ。この場所が一番最後まで日が当たるので土の温度が高いらしいのだ。筍でも生えて来るみたいに、いや、まるでモグラたたきみたいににょきにょきライズする。
いよいよ#26で本格的な釣り。プレゼンテーションすると、しきりに食われているミッジの3倍くらいはある。絶望的。しかし、よく見ると捕食はスケーティングにも出ていてそちらを狙う。案の定、少し引いてくるとすぐにかかる。ティペットを8Xのフロロカーボンに換えると連続して普通に釣れるようになった。
このフロロカーボンはなかなかすごいもので寄せに全然不安がない。今回初導入。気になるのはドライシェイクでささくれる。強度は大丈夫みたいだが。いいものなので、7Xも買っておこう。来年の3月に重宝するだろう。いつもより慎重にランディングしていることもあるが、リールファイトする限りはたぶん40センチまでは普通に対応可能。事実、40センチオーバーを何本かキャッチ。買っておいた甲斐がある。2時間で失ったフライはなし。しかも、ティペットも交換していない。ただし、1尾釣れるごとにフライを掃除し、ティペットは3尾で1回結び直し。リセットに3分はかけた。で、3キャストで1尾くらい。フライカチーフでせっせと拭いたりもした。丁寧に釣るとちゃんと釣れるんだな。
釣り自体は少々不格好。というのは立ってしまうと魚が食ってくれない。影がはっきりと見えているんだろう。そこで座り込んで、しかも、暴走族のあんちゃんみたいにウンコ座り。あわせはロッドの振り幅だけで抜けると尻餅を付いてしまう。それでも、まあ、釣れないよりはいいか。逆光が激しく水面もみえないので、水面直下のピューパはあきらめている。
暗くなってくるとフライのサイズはどうでもよくなった。どうせ、#14以上のフライボックスは忘れてきたし(笑)一面のライズに適当に入れると適当にかかる。もう、飽きてしまう。#18グリフィスナットでいくらもかかる。こういう釣りをしていると、グリフィスナットやバイビジブルなんかが優秀なフライパターンだとわかる。温故知新というところか。高めで釣るにはバイビジブルを、もう少し水面に近づけるには下半分を刈り取ったグリフィスナットを使ってみた。
だいぶ暮れてくると大きいのが欲しくなってエッグの釣りに転向。雪を被った白馬を見ながら底ねらい。岩肌と雪がたいしたものだ。小さいのがくるとできるだけ合わせず、底の大きい奴が食ったときだけ合わせて口にかけてやるという釣り。ボクには珍しく、夕暮れの近さにペースを上げてどんどんかけてどんどん寄せる。桟橋の先端で、45センチの虹鱒をかけて、そこでフックが折れる。壮絶。古いフックを使ったからだけど。
最後に、もう1尾桟橋の根元でかけてシルエットになった白馬を辞す。
クラブハウスでは、雪の話題。そろそろスキーの季節。次回からは、指の保温も課題だな。
帰りは、1時間10分。最短タイ記録。高速使ったから。