浅田真央と高橋尚子

GPシリーズで初優勝。出てくるんじゃないかと思ったらやっぱり。
あと87日不足で彼女はトリノに出られない。何とか特例を、とスポーツニュースでコメントが入り始めた。
まるで学校の先生だ。宿題を忘れたのを確認してから懲罰を規則化している。なしくずしなんだ。これで認められたらどうしよう。代表権を掛けている人とそうでない人の演技は違うだろう。掛けないで演技していい成績だったので、じゃあ出てくださいでは、何ともなあ。
同じようなのが高橋のマラソン。よくあの状況で勝つものだと感心しきりだけど、それよりも高橋のために作られた舞台、シチュエーション。うまくはまって、テレビコンテンツとしては申し分ない。スポーツ選手はコンテンツなのか。
伝説は作られるんだが、怪我まで伝説にしてしまった高橋がこのレースで、あの貴乃花の優勝決定戦のような有終を飾ってしまうんじゃないんだろうなあ。北の湖も引退間際に全勝優勝した。いや、そんなことはないと思うけれど、高橋の人気に逆に驚いてしまうボクだった。
どこがそんなにすごいんだろう。ゴールして監督探すような自尊心はプロに似合わないとシドニーで思ったんだが、あ、プロじゃないか(笑)
今回はとても出場辞退できなかったろうな。プロダクションの1枚看板だもの。出て失うものも多いけど、出ないで失ってしまうものの方が大きい。そのため、公表しての出場。結果的には、それがスローペースのレース序盤を作り、彼女のスパートをライバルたちに見誤らせてしまった。それもレースなのだが、勝利にスポーツよりも営業的な凄味を感じている。
浅田真央についてはいいんだけど、フィギュア好きじゃないので、書くのはこれきりかな。トリノの楽しみは、佐々木と皆川。アルペンでメダル。これが歴史になって欲しい。