浅田真央の五輪出場

世界チャンピオンになったらまた声が大きくなるなあと思っていたら出る出る。「どうして出られないんですか」ってルールだろうが。それがありなら、サッカーの年齢制限だって、中学生の国体参加(これ一部認められた)だって、国籍と出場権の関係だっていろいろあるじゃないか。
一方で、耐震偽装なんつって騒いでいるテレビが、コンプライアンスを揺るがすような言い方をしているなんて気付いていないんだろうなあ。わずか、1ヶ月ちょっとなんて言っているけど、それってわずかじゃないよ。PL学園のKKコンビといえば2人とも名球会というわけにはなかなか難しい状況になってきたけれど、球史に残るものだろうと思うし、この2人が長嶋のもとでプレイするようなそんな光景を作っただけでプロ興行として大きく評価していいように思うのだが、実は、桑田真澄の年齢が微妙なのである。4月1日生まれなのだ。もし、1日ずれていたら、歴史的なKKはなかった。また、わずか1日違いで、桑田は1学年上の連中と戦っていた。あの甲子園の1年生のマウンドで躍動し、信じられないカーブを投げていた少年は1日違えば、どこかのグラウンドで軟球を投げていたかもしれないのだ。
4月1日の子どもが前年度と同じ学年になるのは、法律上の満年齢が誕生日の前日に訪れるからだ。365日を経過するのが前日だというのは、よくわかる話だ。
ちなみに、学齢については、学校教育法施行令に記述がある。
学校教育法施行令第2条に市町村教育委員会は、「当該市町村に住所を有する者で前学年の始めから終わりまでの間に満六歳に達する者について(中略)学齢簿を作成しなければならない」とあり、作成にあたっては同令第1条の「第2項から第4項の規定を準用する」ことになっている。
では、前学年の始めから終わりまでの間とはいつなのだろう。
こちらは、学校教育法施行規則にある。各学校ごとに定められているのだが、小学校は、第四十四条に「小学校の学年は、四月一日に始まり、翌年三月三十一日に終わる」とあり、これらに基づくと、4月1日生まれの子どもは、3月31日に満年齢を迎えているので、前学年の3月31日までに満6歳に達する者に含まれる。
法律とはそういうものだ。はっきりとした記憶はないが、確か上原投手は4月3日じゃなかったかな。彼は一浪したので、同年齢の高橋外野手とは入団が1年ずれている。(高橋投手も同年齢。こちらは大学卒業後社会人野球から入団)
世界チャンピオンだから、結果的にそうなったからというのではレギュレーションとは何かと言われかねない。ましてや、「事後」である。宿題を忘れた生徒に対する懲罰の規定を予め開示せずに、忘れたのちに懲罰の規定を作り適用する学校の先生と変わらないレベルの議論だ。(このセンテンスに違和感を感じた人は、「宿題」を「いじめ」とか、「暴力」とかに置き換えると違和感が薄れます。しかし、いずれも懲罰は行われている。法律はそうしたものを何とか定量化しようとする技術です)