フィギュア五輪代表

安藤、村主、荒川で決まり。最初からそうしたかったところに落ち着いた感じもあって意外感とか、いわゆるサプライズはない。もともと、そういう選考基準でやっていたんだから、そのまま。それで特にどうってことないんだけど、相変わらずフィギュアスケートなどの採点競技はわからない。男子の方では採点が間違っていたなどという驚くべき展開もあった。何でも、同じジャンプの繰り返し方にルールがあり、それで減点されたんだそうな。
見ている方が一体何点ほどなのか想像も付かない競技がテレビのコンテンツとして人気が高いのも不思議な感じがある。それに比べると相撲はわかりやすい。プロレスはプロセスが複雑だけどわかりやすい。サッカーなら網に入れば1点だろうと、まあ、わかりやすい。バスケットはオブストラクションなどにたまに理解が及ばないが、それでも点の入り方はわかりやすい。ラグビーアメフットはわかりにくい方だが、加点されているのはリアルタイムでわかる。F−1や陸上は速いモン勝ちで、マラソンでは最近ラビットを使っているので胡散臭くなってきたが、それでも何とか速い人が速いのだと納得できる。
わかりにくいのは、フィギュア、体操ってところかな。分かる人にはわかるようにできているから審判員を丸のまま信じる以外に視聴者としては遺憾ともし難いのだが、観客の盛り上がりによって評価が変わりそうなところも依然として拭い難く残っている。モーグルハーフパイプも少々それに近いところがあって、こちらの知識やらものの見方が不十分でパフォーマンスをちゃんと読み切れないところに悔しさがある。アルペンだと技術的なパフォーマンスはさておき、速く着いた人が勝つので、勝敗としてはわかりやすくできている。
今回の全日本選手権はそこそこの視聴率が出たんだろうと思う。浅田のことも含めて、いろんな議論があって話題に言欠かなかった。それはフィギュアスケートの競技関係者にとってはまことに結構だったんだろうな。聞けば、結構富裕層の競技だとか。確かに。普通にスケートしていて「競争しようか」ってのはあっても、飛んだり踊ったりしないもの。モーグルとはそこんところで決定的な差があるわけだ。