ダヴィンチ・コード

昨日、三男のを借りて一気に読んだ。病院の待ち時間にうってつけの内容である。正直看板に偽りありの内容。お話としてはつまらなくはないが、ダヴィンチがどうしてそんなメッセージを隠さなくてはならなかったのか、シオン修道会が護るべきものは何なのか最後まで見えてこない。これまで俗説として広がっていたものを適当に組み合わせたようにしか読めなかった。
おもしろさの中心は、館長のメッセージを読み解いていく辺りで、あとはアクションものとも思える。特に、中盤以降のキーワード探しはそんな単純なことでいいのかと思えるほどの内容で、読むべきものは少ない。
こんなものだろうな。閑雅な一日を潰すには、少々啓発に欠けているようにも思えたが、これをセンセーショナルと感じるクリスチャンのメンタリティーを推測するにはちょうどいい。

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

それにしても名所旧跡を巡る謎解きはまるで船越英一郎であった。