パソコンのふた

パソコンにふたなんかあるわけないので、ノートパソコンのディスプレイのこと。これがどうもふたのように見えて仕方がない。
うちの職場では、まだまだフロッピィを利用している人が少なくない。USBメモリを使っている人もあるんだが、たいていの人はUSBメモリ<フロッピィと思っていて、その理由は大きさで、CD−R>フロッピィ>USBメモリなのである。わかりやすい。集積度とか何とか関係ない。それゆえ、フロッピィのドライブが付いていないパソコンを安物と断じていたわけである。こういう人たちだが、たまらなく美しい液晶をもつ高機能パソコンを持っておられる。量販店のフルパッケージである。機能が豊富なうえ、重い。ミニバンのようなものだ。
さて、そうしたフロッピィユーザだが、ちょっとした癖を持っておられる。大変危険な癖もあり指摘するが、一向に直らない。

1 フロッピィを半分挿した状態にする

 文書を作っていて途中で中断するときに、フロッピィを半分だけ挿した状態にするのだ。理由はわからない。万が一、半分挿した状態でアクセスしたらファイルは壊れるだろうなと思って覗き込むと、文書も作成中でテンポラリーファイルはどこに開かれているのだろうと心配になる。

2 ファイルのコピーで、フロッピィを入れ替える

 わかりにくと思うが説明してみる(笑)
 Aというファイルを別のフロッピィに移すときに、まず、Aが格納されたフロッピィからAのファイルを開く。そして、フロッピィを抜き、コピー先のフロッピィを挿し、そこで保存動作をし、抜く。これで、Aのファイルがコピーされたわけだが、最初のフロッピィが心配だ。HDDがあるのだからそこに保存してコピーすればいいと思うのだが、HDDの大きさは見えないので容量が理解されていない。

 次の症状は、ディスプレイのふた。
 作業を中断したときに、ディスプレイをあと4センチくらい残して半閉めする。ふたをした感じに見える。サスペンドさせるわけでもない。どうやら文書を見られないための仕種らしい。どーんと上から何かが落ちればディスプレイを痛める可能性もあるし、また、そんな中途半端な場所ではヒンジに障害も出そうだ。

 それから、マウス。なぜか、天井を向けて置く。ボールの部分を上に向けておくのだ。どこにも転がらないからとか、ボールがすり減らないとかいううわさがある。

 フロッピィ、ディスプレイはほとんどの人が習慣として身に付いているのだが、いつかよくわからない時期にだれかが偉そうにやってみせたのかと思ったが、案外、答えは簡単に見つかる。

 ワープロだ。書院とか、ワードなんとかというパーソナルワードプロセッサーを使っている名残のようである。ひとつひとつ理由を考えると、なるほど、当てはまる。

 人って思ったよりも合理的な行動をしないらしい。
 いろいろ指摘しているんだが、信用がないらしく、一向になくならない。むしろ、こういう職場の風物詩として大切にしたい。