冥王星

朝からかまびすしい。「大混乱」なんて書いている人は、これまでよほど科学に疎かったのだろう。冥王星についての議論はかなり以前からあって、今回ようやく落ち着きどころを見付けたというにすぎない。せっかく、覚えたのにーとかいう人は論外ね。知っていて何が悪い。忘れる必要もないし、知識は損をさせないように人の世界観を構成するかけがえのないパーツなのだ。教科書が変わるなんて叫んでいる人もあるけど、そもそも木星にわっかがあるなんて小さい頃は予想もつかなかったし、あんなにたくさん衛星があるとも思っていなかった。知らないことは山ほどあって、新たな知見で世界像が変わるのはしょちゅうである。
例を挙げておこう。世界最大の前方後円墳の名前は?ある年齢を境にずいぶん違うと思うよ。(答え:「大仙古墳」。仁徳天皇陵と答えた人は20歳以上です)
ちょっとこの件で気になったのは、「水金地火木土天海冥」を「すいきんちかもくどってんかいめい」と読む人が多いこと。「土天」を「どってん」はさすがに品がないと思うなあ。