年賀状

いつものことだが、年賀状に添えられた小さなことばに感激する。
「内山駅の裏山でクロカンをした」なんて話を、今、教員になった子から聞かせられる。そのときはそのときでうれしそうにしていたボクがいたんだろうなあ。
とてもきれいになった子から、何通かパートナーといっしょの輝くような写真がやってくる。いろんなことを昨日のように思い出す。
昔、同僚だった人からの年賀状にはそろそろ子どもたちもそんな年齢か、有名高校や大学の前で撮った記念写真などがやってくる。みんなすごいね。
ボクはいつまでもここにこうしている。それが誰かの、何かの支えになるとすれば生き甲斐になれる。それでいいように思う。
ふと思いついて年賀状にはこんなことばを書き添えた。

山を観て、川に立つ、野を歩く
ありがたきかな、ふるさとの風

偶然だが、山川野と風が含まれていた。
偶然ではなく、どこかの何かの必然がそうさせた成り行きなのだろう。思いと願いの微分がボクをどこなり連れていってくれる。
仏や神に向き合いながら神妙に過ごした一日の終わり。