松井のバッティング

ずいぶん前から書こうと思っていたのだが、12号ホームランくらいのときに、あれっと思った。まるで日本でやっていたときのようなバット扱いなのだ。メジャーに行ってからはたたきつけるようにライナーで飛んでいくものが多かったが、最近はバットがしなり、ボールが回転しながら飛んでいく。これは、以前のスイングだ。数年間でようやくメジャーにフィットしてきた感じだ。あれでいけるなら、40本も夢ではないし、また、ホームラン争いに加わることもできよう。
がつんと当てたのがどーんと飛んでいくメジャーの大きな選手と異なり、日本人はイチローのようにヒットメーカーになるのと、最近の松井のようなホームランスイングは別の仕種なのだ。
とすれば、イチローじゃない松井には、やはり30本、100打点はしっかりと常識的な範囲にしてもらいたい。