雲霧仁左衛門

前巻、後巻で315円だったので買ってきた。比較的新しい。K市にある古本屋、といっても新しめの古本屋でゲームだの、マンガだのがメインの本屋では売れ筋の時代小説は総じて高い。N町のアダルトなDVDや青少年も含めたコミックやフィギュアがメインの古本屋では、時代小説は二束三文なのだろうか、比較的安価。それでもひと頃の売価100円。レジで半額なんていう文化のたたき売り情況はなくなり、手にしたい本も少なくなってきた。この本は最近売られたのかずいぶんと紙がしゃきっとしている。
雲霧仁左衛門は、山崎努の好演があるそうだが、残念ながらまだ見ていない。時代劇チャンネルあたりでやっていないと、この辺のDVDレンタルは韓国はたくさんあるのに、時代物は少ないのだ。
小説で読んでみると、なるほど山崎努である。いよいよ似つかわしい。では、お千代あたりは誰なんだろう。池上季美子だったらしい。今、調べた。いかん、それはいかんな。ちょっと違うぞ。「やんごとなき」風情があるのか。ちょっと違うなあ。天海祐希あたりがよいか。
昔、親父はどうしてこんなかったるいものを読んでいるのだろうと思っていたが、その歳になると、やっぱり読んでいるんだな。おかしなものだ。それでも、ばりばりの思想書も好きなんだが。相変わらずハウツーは嫌いなボクである。これは終生変わるまい。人の手法を読んだところで、所詮参考にしかならない。洞察に到らぬものを真摯に考え込む習慣はない。

雲霧仁左衛門 TV版 8枚BOX [DVD]

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