古田退任

18年間最下位のなかったチームの最下位の責任を取るという言い方に、ヤクルトがそんなにも長い間それなりの位置にいたのかと驚いた。90年代は、長嶋巨人と野村ヤクルトの戦いが野球をプロ野球を支えた。古田選手の期間はわずかだが、長嶋も野村も未だに野球の中心にいる。古田も先は長い。新しい古田、何よりも、その表現に大きく期待する。
田淵の解説のような、ぼやきでも、口説きでも、愚痴でもない、野球をめぐる雑談のような解説に辟易しているボクらに、いよいよ古田の見てきた野球を語ってもらえる。何しろ、田淵ときたら、高橋由伸の右足を大きく上げるバッティングフォームに「私は好きですね」と暗に自分の打撃に振って欲しいようなコメントをしたが、なぜそのようなフォームで好調なのかをまったく話せていない。あれでいろいろな球種やタイミングに合わせていけるのだというのだが、その程度のことは予想が付く。なぜ、そのようなフォームが彼に可能なのかを聞かせて欲しい。古田にはわけもない。いや、できない田淵が変なのだ。
次が誰か。
さあて、どうしたものか。ボクらには古田抜きのヤクルトは容易に描けない。