じわじわ

ああ、クルマ替えるんだなと、じわじわやってきている。
そう思うと、今のクルマはいいクルマだった。他社が今頃になって7シーターなんてやっているけれど、15年以上前にこのカテゴリーに取り組んできた三菱の感覚は悪くない。実際、今度買う位の車格でアンチスキッドシステムが付いているというのも感心する。AWDの技術は、明らかに一世代先にあったようだ。もっとも、このあたりは、ランクルがクロカン走行のクルーズコントロールを付けたり、Xトレイルもなかなかおもしろい走行システムを装備してきたので、しのぎを削っている分野になっているらしい。ただ、Xトレイルは少し好きじゃない外観と内装になってきた。ボクはクラウン的な豪華な内装が嫌いなのだ。ぴかぴか光る部品もいやだし、ちらちら動くインジケーターはもっと嫌いだ。
実は何より感心しているのが、エンジンがレギュラー仕様だというあたり。プレミアムが多いなかで、はっきりとレギュラー仕様だと言い切っている。それで十分走る、そう言いたげである。
今日になって父母にうち明けた。
「定年まで乗るよ」
「そんなに長いこと乗れない」
「いや、今のクルマと同じだけ乗ると定年だよ」
「あんたもそんなに年を取ったかね」
年を取ったんである。たくさんは食べられない。長く激しくは動けない。ゆっくり寝たいといつも思い続けている。白髪は増え、肌にも勢いがなく、目が緩くなってきた。
年波は寄るのである。