小川温泉元湯

名立のろばた館に行こうと思って走り出したら糸魚川の梶屋敷と浦本の間で通行止め。
結局引き返して親不知の交流センターに行くが、休業中。
画像はそこから見た風景。手前が北陸自動車道親不知インターチェンジの少し東。バスの大きさで波の激しさがわかろう。
あきらめて、小川温泉元湯へ。ホテルおがわでもいいんだが、不老館のひなびた雰囲気がつげ的でよい。
脱衣所に入ると、入善で高波の被害とのうわさ話。地元の人でないと聞き取れないことばだが、深刻さは伝わっていた。
ここの温泉表示がいい。湧水と書いてあるんだ。くみ上げたお湯ではない麗しさがあって、霊泉と呼びたいくらいである。薬師如来のお告げで現れたお湯だという。昔から子宝の湯として知られ、かつて、子どもを授かりたくていろいろな温泉を探したとき、結局、地元の小川温泉だったという話もある。
お湯は無色透明。重い感じがする。浸からずにずっと湯船の縁でぼんやりしているのが好きだ。外の雪景色が素晴らしい。海からわずかだが、さっきの波の様子など信じられないくらいにここは穏やかに雪が降り積もっている。
足の指もずいぶんよくなった。テーピングを外すと少し痛みがある。今晩一晩だけテーピングしておこう。
帰ってきてサイトをみたら、隣町で150世帯に避難勧告とあった。昨日訪ねた、たなかやの辺りも被害が出ているようだ。海沿いの道路はすべて通行止め。
宮崎まで行くと道路に石が散乱している。それをまた拾おうとしている人があったが、あまりの猛烈さにあきらめて去っていった。あんなに岸から離れたところで波頭が上がるのを初めて見た。