そうか、そういうこともある

近所の本屋に行ったら店員さんに本の在処を尋ねている人がある。
ふとその横を通ると名前を呼ばれた。
知らない人だ。
「本はどこにありますか。3冊あったらしいのですがなくなったようです」
紀伊国屋にあると聞いています」
「作者に会えるのもご縁です。必ず買います」
そうか。
そうやって読んでくださるのだな。
ボクは今日までそういう形を見ていなかった。
自分の著作だが、世間に出た以上一人で歩いて何かの形を作る。
その人の世界の形になっているので、ボクが三角だと言おうが、四角く見えているかもしれない。いや、四角く見たいのだとすれば、なおのこと喜ばしいことなのだ。
ありがとうございます。
ボクの本ではなく、黒部川と子どもたちの本です。読んでください。

宇奈月小学校フライ教室日記―先生、釣りに行きませんか。

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