走ることの力

走力というのは走る力のことだと思っているが、走れる力、そのタフな精神力まで含めて大きなうねりを引き起こすことが見えたゲームだった。
ラミレスのいちかばちかのプレーは膠着し、そのまま僅差で試合が終わりそうな気配を漂わせている時間帯に、まさしくタームリーに機能した。もっとも、その展開に持ち込めるだけの中継ぎがすばらしい投球をしていたことは忘れてはいけない。涌井をあそこまで投げさせ、そのうえ打ち込んだ。これで、涌井をもう一度何かの形で使いにくくなった。
西武の誤算は、細川と中島だ。怪我はつきものとはいえ、最も機能している場所に出てきた。
希望は、第7戦まで。グライシンガーを抜いて、内海、高橋でいける。内海の左腕がうなりを上げるシーンを期待。
巨大戦力といいながら、実は、木村、大道に加えて、亀井、脇谷が機能しているジャイアンツは、強い。