構造的に考え直さないと

昨日の火事の後始末に仕事をさぼっている。
単身世帯からの出火、黒部川からの取水制限でもあったのか、用水は激しく減水。地下水に頼っていた消火栓の多くは、融雪装置の導入以来の水位減少で水源として不十分。町内の防災体制はできていたが、隣接する町内への対応は想定がいくつも不足している。
独居老人が増えている現状で、災害を未然に防ぎ、また、災害時の被害を最小限に食い止める方策を、ボクら市民レベルでしっかりと考えておく必要があろう。こういうことを行政や警察、消防に委ねても仕方がない。
出火の状況を検証する作業が続いている。
爆発音を聞いたという声がいくつかあった。サイレンからほぼ5秒後には、空に丸い煙の塊があった。爆発音はそれか。続いて激しく炎が吹き出したが、それが広がるという感じではなく、ある瞬間から一気に内側全体に火が広がり、やがて屋根が落ちた。時々、バックドラフトの音が聞こえる。
すぐ裏はジャズ好きの大家さんの家なのだが、そこから水をかけていたものの全くどうなるようにも見えない。サイレンが鳴った段階ですでに初期消火の領分を突破していたのだと思える。
この町は高齢者が少なくない。大きな産業もなく、華やかな印象など廃れてしまった町だが、どの人も安心して安全に暮らせる町にするには、こうしたインフラの整備が急務だ。そして、その知恵とアイデアは、市民から発露する、そういう時代になっているように思う。
町内でいくつかの問題を洗い出してみよう。そのことが、次の災害を生まないための工夫になる。
そういえば、うちも火災報知器を付けていない。反省ばかりさせられる。