公民館親子体験

魚津市の公民館で親子のそば打ち体験。80人近くの人たちを2ヒート制でやってみた。幸いサポートにも恵まれて何とか乗り切った。
魚津市は、学校週5日制の先進地で、週1回導入時から、すぐに週2回に移行して、社会教育を中心とした、当時の言い方では「受け皿」の整備を積極的に進めた地域だ。今でも、文部科学省が進める放課後児童クラブ活動*1にも積極的で、各地で独特の活動が展開されている。
何よりも、地域の学校の先生がサポートに入ってくださる。今回のように一人で進めるときには実に有り難い。そのうえ、こちらの進め方に忠実に進めてもらえるので、やり易いうえにとても気が利いていて、今日は楽をできた。教員の指導力、学習支援力というのは実際プロなんだから当たり前なんだけど相当なもので、相手がどんなモチベーションかを瞬時に読み取ってそれに応じた手だてを取っていく。たまに、何か教育芸人みたいな人がいてあっというようなことをテレビでやっていたりもするんだけど、そういう仕掛け花火や手品みたいなことは仕込みさえあればどうにでもなるので、むしろ、ボクのように時々先生の真似事をしている立場からすると、その場のやり取りで一番的確な方法を感じ取ってそのような流れを作っていくという力に、本物の教師力を感じるし、今日、おいでになった先生たちは本当にそのような感覚の方々だった。改めて、学校の先生ってすごいなあと思う。いや、こういう活動を公民館が進めておられるからこそ育っている力とも言えるか。
結局、160人前のそばを作った。だれでも単純にやれるやり方なので、少しずつこういう楽しみ方が広がるとうれしい。
雑談の中で、そば打ちを習いにいったらそば打ちセットを買って始めるといいと言われ、その初期投資に驚いて結局手を付けられなかったという、いつも聞かせられる話を耳にする。同様に、釣りの話題になって、フライを始めるには結構お金がかかるという、そんな話もあった。両方、どこかでえらそうにしている奴がいろんなことの邪魔をしているんだなと、つくづく感じた。
そこらの竹でフライやってもおもしろいし、そば打ち名人のみなさんにも、洗面器で水回しをしてもらいたいものです。100円の包丁をせっせと研いでそば打ち用に仕立てるおもしろさはわからないだろう。そもそも、そばってのは猪口も蒸籠も流用の粋です。いわゆる、乙ですね。そこらの加減をちゃんと示さないと。

*1:いわゆる「学童保育」と似ているようだが、こちらは体験活動を中心とした学習を進める活動。よく新聞で似たような事業を別の省庁でやっているとたたかれているが、いくつかの合理性を相互に見いだすことができる。