渓流終幕

仕事の関係で、この日が渓流シーズン終了。
A川に入る。
15年くらい前にはほぼ2日に1度釣っていた場所だが、河原の樹木が森のように茂っていて川まで出られない。十数年前の大出水で河原は真っ白になってしまったが、それ以前はどうだったかというとそんなこともなかったので、これほどに大きくなる前に適正な出水があったんだろう。すぐ上流に大きなダムができて以来、きっと川の流れは滞留し、更新されないままになっているのだろう。
全く他の人はどうやって入っているのだろう。全身種だらけ、棘だらけになって藪を抜ける。


秋グミがそろそろ食べ頃らしい。
川に出るといくつもの新しい足跡。そそる流れだし、それは仕方ない。ブドウ虫のパッケージなんかも落ちているので、けっこう抜かれただろうなあ。こういうときには、もうスタンダードで優雅に楽しむとしよう。#24くらいの小さいカゲロウが羽化しているが反応はない。それならと#18のライトケヒルで遊ぼう。
ずっと昔、まだまだフライを始めた頃は、こんなのどうやって見えるのだろうと思っていたが、今は目は悪くなっているが小さな盛り上がりを識別できる。結局視野にちゃんとフライがあるのかどうかってことがよくわかる。パンチウイングだって十分に機能する。
ぽつぽつでてきて、たまに乗りそうになるものの、銀色の魚体をかけるには至らない。

そのまま、赤い橋まで釣り上がって日没終了。

こんなものだろう。ボクの釣りは。


今年も感謝。この川で遊び続けるRにあいさつして、再び藪を抜け、石垣をよじ登る。
クルマで片付けているとOさんに出会う。いいサイズ上げたらしい。上手だものなあ。うらやましいけれど、それはもってる釣りの技量とか運。ボクにもちゃんとちょろちょろ飽きないくらいに出てくれたじゃないか。
また、春に。