川越

富士山経由を逆にして、川越を訪ねた。
恥ずかしながら川越にお城があったことなどさえ知らなかった。駐車場がなく、博物館のところに駐めたので、ついでにいくつか勉強させてもらった。江戸時代の通運の中心地であったことは知っていたが、なるほど、太田道灌が城を開き、代々幕閣、あるいは、松平によって治められたようだ。博物館は、200円の入館料がうそのようなしっかりとした展示で、この町がどうやって今につながっているのかをよく理解できた。
来週は、有名な川越まつりらしい。準備が始まっている。


大きな山車が練り歩くのだそうで、また、夥しい提灯の様子も見物らしい。山車がすれ違うときには大見得を切っていくんだそうだが、うちの方ならぶつける。だから、そういうまつりがないんだな。
「つばさ」ですっかり人気の出た蔵の町並みはたいした人混みで、裏通りの駄菓子屋横町はぎっしりであった。ただ、元々あった伝統に最近になって付け加わったものも少なくない。それがまた、受け継がれていくものと、新しく生まれてくるものの調和がとれて町を活気づけているようでもある。それはそれでいいことだと思う。


駄菓子屋横町の一番外れにあるお芋屋さん。どうやら、ここんちが発祥らしい。もう少し何とかならないのかという張り紙や看板も味わいとして計算されているのか、逆に自然に沸き上がるのならもっとすごい話。

そこここにモダンレトロが漂う、ちょっとけれんが目につくが、おもしろい町だ。そこら中、芋ばかりは閉口したが、名物である。それもそれでよし。
写真がなかなかうまくいかない。35ミリの画角では、道路や人混みで立ち位置が決められないので、28ミリ、24ミリの単眼が欲しいところ。見ると、けっこうGRのようなコンパクトをもってしゃがみ込んでいる人が少なくない。よくわかる。
ボクのカメラの腕前ならこんなところで限界。相変わらず日の丸に近いので、下手くそぶりは一向に変わらぬ。