歩荷そば

糸魚川塩の道温泉は最近のお気に入り。糸魚川の人当たりの優しさも手伝ってか、柔らかでぬめりのあるお湯がいい。
ここは、ホワイトクリフといって、元々スキー場の宿泊施設で最近はそばも出す。この間はしくじって時間を外れたので、今日は、しっかりとお昼に出向く。

見た目はあんまりすてきなそばではないがなかなかおいしい。きりっと引き締まって、後味ももたれない。ここらに人はそばとおかずをいっしょに食べる。天ぷらに、お稲荷。それでもって、郷土料理の笹団子に、豆腐。笹を使った寿司なんかも近所の蕎麦屋でやっていて、こちらはあんこの入った餅というのもちゃんと違いが現れていて気持ちいい。
天ぷらもしっかりと香ばしくさらっと揚がっており、なかなかおいしい。
ここらは塩の道のルート上で栄えた谷なので、往来する歩荷(ぼっか)の人々にちなんで歩荷そば。白池のあたりまで行くと、歩荷宿の跡が残っている。もちろん、根知谷でも多くの宿舎があったようだが。*1
隣の歩荷茶屋でも同じものが食べられる。

*1:白池に行く林道の分岐をまっすぐに行くとすぐにとんでもない坂道があって、登り切ると廃村に出る。これが、長野県。海が見える唯一の集落だったそうだ。ナビがしっかりと、「長野県に入ります」とコールする。おそらく、もっとも海から近い長野県。信濃と越後で境界争いがあったとも聞く。