エース

エースとはかくのごときかとサバシアが体現している。高ぶることなく、自分にできる仕事をこなす。
その意味では、ダルビッシュもそうだった。
勝ち星をたくさん挙げた人がエースではない。
売り上げランキングの上位の曲が名曲ではないのと同じである。
同様に、ヒットをどれだけ打っても名選手かどうかはわからない。
ようやくたどり着いた初めてのワールドシリーズでゲームを決めるヒットを打った4番打者は、シアトルにいたこともあるけれど、ヤンキーズでようやく名選手の一人に数えられるはずだ。オクトーバーを戦えないプレーヤーは、所詮、高みを知らぬ。