歴史になるか

市民運動から出発した政治家が首相になるという一日。平民宰相ということばも過去にはあったが、国民主権の国家の中で、今日の首班指名は一大事であると感慨深い。過去にも首班指名を受けたことはあるが、今回は総理大臣になった。日本国憲法が生まれてからこの日までどれほどの年月を数えただろう。
菅直人の政治姿勢とか、理念とか、政策実現能力とかいうことではなく、国民主権の国として、特権階級ではない人がこの国を統べる場所にあるという現実だけで十分に待ち望んでいた日と言っていい。
幼い頃から、おそらく、父の、そして、出身地の影響だろう。多くの権威的なものを排除し、無化していく方向で自分の考え方を大切にしてきたように思う。それだけに、小沢が忌避されることで、ようやくボクらが昭和的なものから一歩踏み出し、本当の意味での戦後民主主義の現実に到達したことを、素直に喜んでいる。
何が生まれるのか、どんなことが起こるかはわからないし、このことでこれまでの体たらくを払拭できるとも思えないが、ここからがボクらの民主主義だと思いたい。
自分にしちゃ結構熱いな。気恥ずかしいが、本気でそう思っている。