張本さんに拍手

ジャーナリストの江川紹子さんが、完投するのがエースの努めなどとして張本さんが「喝」を出したところ、えーっなどと反応したので、番組に出すなと要求し、江川紹子さんが番組を休養するという事態になったそうだ。
ツイッターで顛末の一端がわかる。
https://twitter.com/amneris84
江川さんは無理してシーズンを棒に振ってもということらしいが、自分で勝手に降板してしまうことさえあって野村がぼやきまくっていた*1投手。野球の美学とか、精神論とかいう前に、プロとしての矜恃が足りない。そこのところを、安っぽい精神論批判では張本さんも怒るだろう。元々大魔神体質なんだから。
以前に、ジャイアンツに移籍した工藤がヤクルト戦で好投を見せ、7回くらいで降板の予定を最後まで投げきり完封。長嶋監督に「最後まで」と言われたらしい。素晴らしい投手の姿をお客さんにお見せするわけだ。わずか数イニングのことで、工藤の年間計画は狂い、疲労の回復の具合が悪循環し、数試合損をしたと、工藤は笑って話していた。それが、プロの野球。勝ち負けじゃあ、ない。
張本さんに拍手。勝ったからうれしい、勝ったので盛り上がるという連中に「喝」を入れまくってください。今、パシフィックがおもしろいのは、平気でエース対決をやるからです。昔のように、エースを同一カード内でやりとりして登板日をずらし、互いに星のやり取りをするような時代ではない。案外、セントラルがガチンコを避けている印象。「格」を見せつけることもプロには必要で、岩隈がそのレベルにあるという賛辞を「喝」として送っているのに、江川紹子さんが保護者みたいなことを言うので腹が立ったのだろうと思う。
「喝」って励ましなんだけど、けなされていると思っている時点でジャーナリストの負け。昔の大衆食堂のテレビの前はもっと激しいぞ。今は、みんなプロスポーツ選手に「がんばったから拍手」みたいな小学校の先生でさえ言わないようなことをいうからつまらないんだ。
あー、また、つまらないこと書いてしまった。
G+の木村拓也特集のあとだけにいっそうつまらない感が高まってしまった。

*1:あれ、メディア使ったツイッターだったんだな