ニレ池

梅雨明けの報に誘われて、ニレ池に行くことにした。梅雨明け直後の白馬はさぞかし輝いているだろう。
糸魚川で気温28度。それが小谷で32度。あれっと思った。いつもは「ぷう」の
ところから開ける眺望がない。岩岳でお弁当にしようとしたが、有料のエリアにしかベンチがなく、ニレ池でお弁当にすることにしてすぐ移動。
松川を超える。白馬の山々は雲に覆われている。雨がぽつぽつ。まだ、雨が残っているらしいとこの段階では思っていた。
ニレ池には、」ぽつぽつとそれなりの人。親子連れがあって微笑ましい。親子の釣り風景を見るのが大好きだ。1匹の魚にみんなが沸き立つ。その笑顔が楽しい。
全体に少し濁りが入っているが、魚の活性度は高い。上手な人はせっせと釣り上げている。
お握りを食べて、のんびりと釣りにするかと、ハウスに向かうと少し雨が落ちてきた。梅雨空けたのにね、などと話していると、午後から雨ですよと聞かされる。まあ、このくらいかとたかをくくっていたが、準備をしている間になかなかの雨量で降ってきた。まだ、ここは梅雨が明けていない。携帯サイトで確認すると、釣っている間はどうやら雨。まあ、仕方がない。雨具もないので、木陰でやり過ごしながらだな。
魚の反応はとてもよい。何を投げても釣れる。大きいの、小さいの、関係ない。こうなると、大きいフライには大きいのがかかる。そんな気がしていて、どでかいアントで遊ぶ。少しでも沈むと全く見向きもされないので、丁寧にフロータント処理が必要だ。
久しぶりに50センチ級のを釣る。彼女なんかは、最初のフライで60センチ級を上げるんだが、ボクにはそういう力が足りない。あ、長男も、次男もでっかいのを釣ったっけ。はは。こんなものでもなかなか驚きである。
4キャストで3尾くらいの割合で釣れる。雨は釣りを容易にしてくれるらしい。
天頂に晴れ間が見えてきて風を呼んで桟橋に移る。幸いそこからは雨はひどくならなかった。
桟橋でも同じ調子。ときどき水面に霧が立ち、自分自身がすっぽりと覆われる。こういうのもいいなあ。川だと釣りにならないんだけれど、こういうところは関係ないようだ。
最後に大物狙いで沈めるが、そうは甘くなかった。元気な小物がかかってしまった。90分券でぼんやりとした釣り。ボク向きだ。30尾くらい釣れたかも知れない。もっと味わってもいいが、雨が心を急かしたようだ。
釣りを終えると、雨がすっかり上がって、白馬もどうやら梅雨が抜けた。