海保ビデオ流出

海保って書いたけれど、流出先は特定されていない。
ネットの時代になるとこういう情報テロが可能になるというのをまざまざと見せつけた。自民党の代議士が「役人テロ」といい、石原慎太郎が賛辞を送る。国のかたちをめぐってざわざわしてくるのは久しぶりだが、そういうことも外国との情勢の中で沸き立ってくるのがこの国の特徴でもある。常在戦場の心得というわけにはいかないらしい。
ただし、腰抜けとか、弱腰とかいうことばだけが飛び交って、この国のかたちをめぐってどういう姿を作るのかといった議論は、置き去りのようだ。政党も政策的に分かれているだけで、政治理念、イデオロギーで対立するわけではない。テレビでも侃々諤々の討論を見せている時代になったが、ここが龍馬の時代との違いだろう。国体そのものをどうするかという懐疑があるわけじゃないので、当たり前なんだけど。
画像としてはなかなか鮮明で興味深かった。船員の声にこの頃のアナウンサーみたいに絶叫が入っているのがどうも逆に胡散臭かった。わざと当てられたとはいうのだが、実際そうも見えるのだが、むざむざ当てられにいっているようにも見える。そのあたりが公開されなかった理由じゃないのかと穿った見方も可能だな。
週末のニュースがダルビッシュになるよりも面白いけれどね。