内部告発、んなわけない

自分が尖閣ビデオをアップしたと申し出た保安官に賞賛の声が高まっている。煮え切らない政府の対応に何事かもの申したい人たちの声だろう。なぜか、内部告発の表現まで出てきた。んなわけないだろう。
内部告発というのは部内の犯罪行為、違法行為、越権行為など内部に秘匿されて他には知られていないものを告発する正義である。そんな表現が今回の事件に当てられること自体、大いにバイアスがかかっていることがわかる。
少なくとも、内部にあった非公開の情報を公開すれば、それは不法行為には違いない。
一方で、公務員の醜聞を言い立てながらも、今回のものには快哉。そういうのが、例外的な英雄を作り上げ、なしくずしの社会構造を守ってしまうのだ。