おだじま

糸魚川のおだじまに行ってきた。
寒中のそばってのは本当にいいもので、相変わらず味わいのある細打ちを味わった。

店内にあった「まゆだま」。地元の人は驚くべきことに、はっきりと「まえだま」と発音していた。宇奈月町の音沢での発音と同じ。何かのつながりを感じさせる。
お店はいつも人がどんどん入れ替わっているくらいの繁盛だが、注文の多くは、鴨せいろとジオ丼。ジオ丼というのは、糸魚川地域がジオサイトに指定されたことに関連したメニューで、地元の食材を使った親子丼である。小学生の子が書いたポスターもあって、なかなか評判がいい。おそろしく量もあって、地鶏の味わいが濃く深い。蕎麦屋の親子丼というのは隠れた名品が多いというが、ちっとも隠れていない名品である。いつも悩むのだ、ここでは。ざるにしようか、鴨せいろか、親子丼か。今後も悩みは尽きない。
ジオ丼のポスターは小学生が自由研究か、総合的な学習の時間で取り組んだもののようだ。書き直しの後が見えて、思わず涙ぐんでしまった。子どもの心は、いつでも真っ直ぐだな。