野沢温泉第2日目

朝、6時半に起床。しゃきっとした朝である。車まで荷物の整理に行くが、今日は好天。最高の日になりそうだ。
朝ご飯は、期待に違わぬ気の利いたもの。多すぎず、少なすぎず、それでいて、ゆっくり味わえるものをしっかりと調理してある。これは感謝しないとな。
車の置き場所と荷物をどうしようかと相談したら、車も置いておいていいといわれ、荷物も預かってもらえた。今日は、駐車場が有料になるので、それだけでもずいぶん節約になる。かなり安い料金で泊めてもらって、それで駐車場もお借りして、本当に恐縮です。
今日はとにかくゴンドラへ。朝いちにゴンドラで上ノ平に上がり、コーヒーを飲む。きれいなパッキングバーンにくっきりとカービングシュプールを刻む人たちが多数。勉強になるなあ。滑りたい滑り方はあるし、道具も最新じゃないけれど、どういう挙動でどんな滑りが生まれるのか、いろいろ考えさせられる。それに、スキーが上手な女の人は素敵だなあ。独特の柔らかさに感動さえ覚える。実は、ボードもうまい人がたくさんいる。
コーヒーのあとで毛無山の山頂部に向かう。快晴。少し霞がかっているのは仕方がない。独特の景観に驚きの連続。ボクらはずいぶんせせこましいところで生きているんだなと感じさせる。妙高と黒姫の間に、朝日岳と白馬岳が見えると看板に書いてある。この日ははっきりと見えなかった。いつかまたきっと。雪質がいいせいで、ずいぶんと混雑してきた。昨日おもしろかった水無のゲレンデに移動する。
昨日ははっきりとわからなかったが、水無からもう1本下に降りた湯の峰のゲレンデはさらに快適なバーン。人は少ないのに、中程度のフルパッキングバーン。これは豪快な大回りの稽古に最適。そういう目的の人も多く実に爽快。
結局、その場所をメインに、帰りは面倒な迂回コースを避けて、長坂ゴンドラの湯の峰の中間駅から下り線を使う。
午後1時少し前、終了。
宿で着替えを済ませてチェックアウト。帰り際に、林檎と道祖神ストラップをおただく。安い値段で泊めてもらったのに、本当に恐縮。
温泉街を横切って、スキー博物館に向かう。

動く歩道で日陰ゲレンデに出てしまえばいいようだ。
途中、湯殿神社。参道が雪に埋もれていたので、雪越しに参拝。

地図があるんだけれど、縮尺と方向感がずいぶんいい加減で、動く歩道もびっくりするほど長かった。

ゲレンデに出て食事。モスバーガーもあって、かなり迷う。でも、豚丼にした。
日本スキー博物館は、相当の施設だった。特に、ハンネス・シュナイダー関係と、何よりもスキービンディングの展示がすごい。こんなにも様々なビンディングがあったのかと驚かされた。あまりゆっくりしていては帰れなくなるので、後ろ髪をひかれまくって、博物館を後にした。
博物館の横に見えるのが、カンダハーコース。あそこもいつかしっかりと滑りに行こう。

動く歩道を下って、麻釜を見る。

これがテレビでよく見る奴だな。ここから多くの外湯がお引湯されているとのことだが、釜によって泉質が違うらしい。野沢温泉と呼ばれている泉源は、25もあるのだそうで、それぞれがまた微妙に性格をもっているらしい。
そういうこともあるので、ここより上にある滝の湯に入る。ここは単純硫黄泉。湯の花も多く、上がってからも、実に帰宅後も肌に硫黄臭が残っていた。

車に戻る。駐車場が、野沢のスキーが始まった場所。宿のご主人が除雪中で、また、少し話をする。よかったら、今度いっしょに滑りませんかといわれる。それもいいなあ。

野沢のシャンツェ。実は、ノーマル、ミディアム、スモールと3つの台をもつ。しかし、角度が急で、今の技術だと飛びすぎて危険なのだそうだ。オリンピックでバイアスロンが行われたのもここ。同じ宿の外国人の方は、クロスカントリースキーだった。
スキーのことは何でもある。ちょっとテレマークは不足気味だが、ここはアルペンの聖地。シュナイダーにハイルである。