情報公開といいながらなかなか難しい

資料の信憑性を確認するために、ネットで施策に関する情報を探している。呼びかけはずいぶん激しいのだが、具体的な情報が流れていない。
少し前に、政治学者が朝日新聞のインタビューで「菅総理は制度にこだわっているんだ」と述べていて、なるほどと感じた。総理というパーソナリティが実現できることは数多くあるものの、社会として継続していくためには制度という形、そのような装置を民主主義は生み出している。菅総理がそうしたものをどこまで使いこなせているかはわからないが、そこにこだわるのは、継続可能な社会作りを進めるはずの政治家としては正しい選択だと思う。
ところが、その制度やそこまではいかなくても、みんなでこういうふうにしていこうとする考え方、取り組みの概要などをうまく説明できる資料というのがなかなかない。今探し出したのは、報告書の類のもので、それも何かの資料の流用に近いものばかり。かように行政文書のオーソライズとは大変なことかと理解できたが、目的のものがなかなか見つからなくて困っている。
ある制度の、いや、制度なんだろうと思うのだが、その要点や具体的な議論の中身を知りたいが、隔靴掻痒。いや、見えているところだけを批評してしまえばいいか。時間が限られているだけに、そんな気持ちになっている。
公開しないことが最大のセキュリティと言い放った人があったが、まさかそんなことはないだろうし、そもそも公開するまでに値しない取り組みなのかもしれない。
関係ないけれど、「メールは危険」という意識が徹底していて、大切な秘匿情報が含まれた文書をFAXで送ったという笑えない話があった。