ダヴィンチ・コード

昨日、三男のを借りて一気に読んだ。病院の待ち時間にうってつけの内容である。正直看板に偽りありの内容。お話としてはつまらなくはないが、ダヴィンチがどうしてそんなメッセージを隠さなくてはならなかったのか、シオン修道会が護るべきものは何なのか最後まで見えてこない。これまで俗説として広がっていたものを適当に組み合わせたようにしか読めなかった。
おもしろさの中心は、館長のメッセージを読み解いていく辺りで、あとはアクションものとも思える。特に、中盤以降のキーワード探しはそんな単純なことでいいのかと思えるほどの内容で、読むべきものは少ない。
こんなものだろうな。閑雅な一日を潰すには、少々啓発に欠けているようにも思えたが、これをセンセーショナルと感じるクリスチャンのメンタリティーを推測するにはちょうどいい。

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

それにしても名所旧跡を巡る謎解きはまるで船越英一郎であった。

仮面ライダー2本

昨日は、何かこういうノリ。
仮面ライダー2本。いずれも新作なので420円(笑)

仮面ライダー THE FIRST [DVD]

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まず、こっちは原作のテイストが残っていて悪くはない。バイクにちゃんと乗れているライダーも大変よい。死神博士がデジタル出演しているのもうれしいし、ショッカーが病院経営しているのもありそうな感じでよい。が、流れが雑。ヒロインの小嶺麗奈が今ひとつ。芝居も悪いし、石森章太郎の描く女性の影がない。ライダーの演技もちょっと素人くさく、韓流調でもある。造形は、サイクロンも、ライダーも、怪人もいい。小林涼子のスネークは顎の出し方がよかった。が、全体の造形に色気がない。映画で観るほどではない。こっちは、テレビシリーズがなかなか好きだった響鬼だけに期待していたが、全然ダメ。「七人の侍」気取りだが、描き方が全く足りない。残念。
で、夜になって、「攻殻機動隊」をやっていた。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man [DVD]

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シリーズの総集編のような作りになっているのだが、珠色の出来。このくらいのものを作らなくちゃ。いっそ、ライダーもアニメでやってみたらいいのに。

海野&海野

海野雅威トリオのコンサートに行って来た。ドラマーは親戚の海野俊輔くん。音楽は「リラックス」をテーマにしているだけに、うちの妻曰く「ああいうジャズもあるのだと初めて知った」そうで、柔らかく軽く、うまい。相手を切り裂くようなジャズを普段から聴いているので、その点ではずいぶん違うように思ったのも仕方がない。
海野雅威のオリジナルは、インテリジェンスのあるナンバーになっているので、むしろ、スタンダードよりはいい。夏の屋外のジャズフェス、2番目の演奏で黄昏に近づきつつある時間帯に、氷を一つだけ入れた口当たりのいいモルトをぐいぐい飲むような時間帯に向いている。
海野俊輔のドラムは手数が多いし、技術はあるようだ。ソロが単調になったのは、地元での演奏の気負いか。
たくさんのお客さんが入って、いいコンサートになった。よかった。

ピー・カ・ブー!

ピー・カ・ブー!