教員免許更新制度

運転免許講習みたいにただ座って講習を受けるだけの更新がどこまで実効性を持つのだろう。同様に、大学などの教員養成機関で学生に実践的な学習を行うといっても、学校現場での実務経験のない教官と、「教員に憧れている」程度の学生や教員養成系でない学部の学生にどこまで有効な教育をできるのだろうか。
どうにも、教員養成系の大学の延命と、教員免許を交付し、更新に権限をもつ機関の権限拡大に思えて仕方がないし、きっとそうだろうと思う。
学校現場で例えば10年勤務したら1年間有給で研修を行うという制度がおもしろいと思う。研修は専門の研修期間や司法研修のような他の機関での勤務、それから他校種での勤務、社会教育の経験などを考えるといいだろうと思う。教育に一番自信がでたくらいのところでふりかえる時間を与えるのだ。予算上もそんなに難しくはないはずだ。1年分の教員の給与を確保すればいいだけで、臨時の教員を雇用するより少し経費がかさむくらい。市町村教育委員会レベルでも実施可能だろうと思うし、市町村教育委員会に人事権と財源が移譲されるとすぐにでもやれる。
おもしろいと思うんだけど。1年間、どっかのキャンプ場の管理人させたり、漁師になったり、新聞記者したり、マクドで働く。こういう職場体験などを今もやっているけど、スパンが短い。体験であって、その職場で企画を動かすには到らない。カルチャーショックで終わってクリエイティブなものが生まれる前に抜けてしまって、そこから何を創り出すかが見えてこない。挫折できる期間もなく、結局、生半可で中途半端な自信だけを植え付けて終わってしまっているんじゃないかな。(機関に数年派遣されていた人にもこういう傾向あり。立場が持っていた力を、自分のものと勘違いしている)