ある水泳大会

一昨日、子どもたちの水泳大会のお手伝い。記録の集約で、エクセルを使って編集し、そのまま賞状を発給するシステム。これが、前にやった人から何も聞いていないので、フォーム見て解読。何とか正常に完了。
記録を集約してリザルトを作り、印刷をお願いに行くと、記録の個票を必死で印刷かけている人がいる。何をしているんだろうと思ったら、どうやら今までリザルトペーパーがなく、エントリーペーパーに記録を書き込んだものを印刷して配布していたらしい。
本来は、ボクが作ったリザルトペーパー案をどなたか審判委員の責任者が個別の記録と照合して最終的にリザルトペーパーとして公開する。審判長、競技委員長、なんかそういう人の校合が必要になる。しかし、そんなことはどうやらやっていないらしい。何と粗雑なやり方なんだろう。いろいろ大会運営に文句を付けてきた人もこういうことに何も言ってこなかったらしい。
大会は低調で来年以降の存続云々がとやかくされているという噂も飛んでいたが、既定事項との噂もまことしやかに流れ、ボクがリザルトペーパーの扱いについてプロトコルをまとめるとの申し出にも、もう来年はないからとの話になっている。決定どころか、正式には俎上にも上がっていない。それが、こうして決まった話のようになっている。
以前のデマ騒動の温床はこんなところにあるのだなと、大会運営を行う組織の底を見てしまったように思えた。
そう思っていたら、昨日、教育にかかわっている職員組合の会合にオブザーバー委員として参加した。
この県では、小学校1,2年生の学級編成を国の基準である40人以下ではなく、35人以下として適用している。正確にはその言い方も不適当で、国の多人数学級支援の補助金(だと思う。交付金かな。ちょっと正確でないことをお許しください)を受けて常勤講師を派遣して、その講師を学級編成に充ててもかまわないという種類の施策である。そのため、国の基準を改めているわけでもなく、あくまで暫定措置として抜本的な定数改善を行っているわけではない。3年生になると元の基準に戻すわけではなく、低学年の多人数支援が目的なので、適用しないだけのことで、それでも具体的に、20人の2学級が、3年生で40人の1学級になる事態が現実に起きている。
このあたりは、組合としてもがんばって対応しているのだそうで、そういう説明だったものだから、以下のようなことを聞いてみた。

  • 1,2年生の35人以下学級は、一般財源なのか、特定財源なのか。つまり、県独自の措置として自前の予算でやっているのか、それとも、国の補助金交付金措置を行えるものなのか。どちらによるかで、3年生の扱いは変わる。特定財源ならば、そもそもの交付要綱の範囲を超えるのは難しい。一般財源ならば、県の予算措置なので、どうするかはがちんこの議論となる。
  • 過去の議会答弁で、これを6年生までに拡げるとしたものがあった気がしたが記憶違いか。
  • 関連して、現在、この措置によって配置された講師は何人で、学級編成を増やしたものはそのうちどれだけか。また、それ以外に、加配措置に該当する教員の数はどれだけか。定数内と定数外にどれだけあるのか。そのうち、正規職員がどれだけで、講師で賄われているものはどれだけか。
  • 今後、定数を維持するためにどれだけの教員を雇用する必要があるのか。例えば、今年度はどれだけの教員を充当し、そのうち新規採用分はどれだけなのか。

いずれも基本的なことばかりなのだが、即答どころではない。そういう問題の持ち方をしてない。その程度で当局と交渉しているのだから笑止千万。そんなものは交渉ではなく、要望であり、陳情であり、お願いである。政策や施策に、気持ちで訴えてもどうにもならない。がんばっています、苦しんでいます、とどれだけ言ったところで、そんなものが行政の言い訳になるはずもない。それは行政が情けをもたないという意味ではない。何を目指すのかを明確にしなければ、出ない井戸を懸命に掘ることに価値を見いだせるほどに行政は民意から寛容な場所にいないのだ。
学校という世界、教師という世界がどんなところか、少し見えた2日間であった。