仮面ライダー牙

このシリーズのコンセプトは、ヨーロッパ型のモンスターらしい。蜘蛛男で始まったので、これは第1シリーズの生き物の遺伝子組込型の改造人間かと思ったがそうではなかった。最初のライダーには未知の生命体が出てこないのだ。あれは全部人間が開発したもの。今は、必ずこの世界と背中合わせに存在するかもしれないものが飛び出してくる印象がある。その方が限りなく設定を拡大できるからかな。女の子がライダーに変身するというのでおじさんとしては少々楽しみである。戦う女の子はもう一般的になって、山本リンダがきゃあきゃあ言いながら逃げていた時代とは隔世である。
前シリーズの最終回を、先週は風邪で寝込んでいたもので見逃している。仕方なくネットでストーリーを確認。時間は少々融通が利くという「夏への扉」の解釈が適用されていた。かどうかはわからないが、時間を行き来する物語にはそうした楽観が必要だ。
というのは、その時空がかかえる質量はどう考えても保存されていなくてはならない。過去から時空を超えて人がやってくればその分の質量をどうするのか。逆に言えば、過去から誰かがやってくればその見返りが過去に移動している必要があるのか、あるいは、空間が拡張するのか。いや、後者はだめだ。それこそ過去の改変である。しかも、その改変はいよいよ深刻である。それが引き金でビックバンでも起きようものなら。か、どうかはいい加減な考え方なので知らないけれど。
また、結局このシリーズも見通してしまうのだろうか。