深夜放送を止めようかだって

エネルギー価格の高騰でテレビの深夜放送を止めようかというプランを官房長官が打ち出しているとかいう話。かつて、銀座のネオンが消え、テレビは深夜0時頃にすぐ日の丸がはためいていた。その頃と同じようなプロパガンダをやろうというのだ。
全くの時代錯誤である。
ネオンのエネルギー消費の小ささとかそういう損得計算よりも先に、テレビなどの送出には準備などで大きな時間がかかる。そのため放送局はずっと送出している方が効率がいい。何よりも以前よりもはるかに私たちの社会はテレビなどの映像メディアに依存している。地震も台風も、遠く遙かな世界に起きている異常事態でさえごく身近に感じ、知ることができる。すでに娯楽の窓ではない。そういうのを甘いというのだ。
気分で政治をやるんじゃない。この社会をどのようにデザインしていこうとするのか。その描き方に政治のセンスがあるのだとすれば、間違いなく鈍感の部類に入るだろうね。