殺人犯と哲学
ある殺人を犯した人が、永井均の本に感化されたようなことを話しているらしい。
テレビではその影響を与えた部分を切り取って紹介して、こういうことを書く奴が犯罪者を増長させているのだとでもいうニュアンス。ミスリードもいいところなのだが、勝手に読んでしまった奴の勝ち。どんな抗弁も通用しなくなる。報道を見た人がその本をしっかりと読もうなんて思わないから。一種の言論弾圧である。編集者も読んでいないかも知れない。
- 作者: 永井均,内田かずひろ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/07/23
- メディア: 単行本
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被告の父が高校生の頃、買って与えたそうである。何かを感じていたんだね。残念ながら、彼の心の解放、答えを求めることではなく、問いかけ続けることに生き方の価値を見いだす方には向かわなかったらしい。