コーチング

幕張メッセでの研修会。コーチング理論の理論と演習で1日。
ずいぶんと以前からしばしば人が口にするのを聞いてきたが、系統だってちゃんと話を聞くのは初めてである。少々楽しみで、不安半分である。楽しみはこれまではっきりと定義付け価値付けができなかったものを知るというおもしろさ。不安はそういうものに対応できる自分かどうかということ。特に知識も経験も乏しく、何となくいつも見よう見まねでやり過ごしてきた自分への後ろめたさである。
講師は一応日本の第一人者。300名を超える受講生を巧みに捌く。しかし、どうしてこの手の講師はこういう話しぶりなのだろうと思えるような、どこか階ぎゃくを秘めながらも、自信ありげにきっぱり他の価値を割り切って整理してしまう。パワーポイントらしい資料は簡単なことばで、しかも、何度も吟味しながら使い古している様子もある。字がとんでくることもないので落ち着いてみていられる。
コーチングとは何かとわかりやすくいえば、3つ。傾聴、承認、質問。相手との関係性の中で成立するが、理想は相手がコーチングを意識しないままで元気になること。
なるほど、方法論というわけでもなさそうだ。難しいのは質問だそうで、それはそうだろうと思う。相手が自分の考えを深く自覚する為の質問はそう簡単なものではない。学校の先生ならいざ知らず、ひとつひとつのことばをしっかりととらえ、その広がりと深まりに関与しなくてはならないのだ。
結論的に書けば、これまで取り組んできてうまく作用したものを整理してみると、ちょうどこんな感じになるだろうか。
丸一日、まあ、おもしろかった。少し違和感も残ったが、それはいいワークショップにつきもの。