夕暮れに

畦といっても、コンクリートだが、しぶとく伸びてきたスゲの仲間。

何度も書くが、こういう植物に「根性」何とかと呼んで賞賛しないメンタリティを疑え。誰かが大切だというものだけに感動しているようでは時流にしか乗れない。時流はやがて尽きるものだ。

コメツブツメクサ。
帰化植物である。一方でブラックバスを激しく攻撃しながら、従来日本には存在しない植物やパンダには鷹揚である。そこには明らかに悪意に近い意志が働いている。
最近、こうして野草を撮影していると、自身の目がずいぶん偏狭に曇っていたことに気付いている。
情けなし、情けなし。

歩けばキンポウゲ すわればキンポウゲ 山頭火

あふれるものの情念に揺れ動きうろたえる自分自身を忘れまい。