そば打ち@宇奈月

かつて仕事をしていたところにできた新しい施設でそば打ち。本格的な素人そばを標榜するそば打ちの専用道具を一切使わないそば打ち。
ちょっと準備がうまく進んでいなくて勝手がつかめないで久しぶりに設定に苦労した。場所と流れの設定さえしてしまえば、その日の様子は大体につかめる。少しノウハウがたまり始めて、そこまでに見通しくらいはもてるようになった。発熱しているので、ルルを飲んで臨む。
そば粉は地元で取れたものをお世話になっている農産会社の方が挽いてくださった。打ち粉もちゃんと取れている。地粉である。今回を契機に製粉機も購入したとのこと。いろいろ勉強になる話を聞き込む。また、何かで相談を仕掛けたい。2週間後のそば打ちをそのHさんのそばでやってしまうという手もある。
打ち合わせでお願いしておいた小麦粉が届かないので、そばの水の具合を見るために生粉打ちをする。滅多にやらないので神経質にやってみるが、粉が新しいこともあって非常に分かりやすくそばになった。玉までにして保存。あとから延ばしてみるが、非常に伸びも良い。ただし、食味は二八の方が好評だった。野卑に落ちるのだろうなあ。
参加者は、4才くらいから70才くらいまで。こんな無茶なそば打ち体験をやれるのはボクだけだろうと、奇妙な自負を持ち始めている。草の子といっしょに作ったこの方法はほぼ盤石で、ちょっとずつアレンジしながらその場面に合わせていく。今回は作り方を書いたシートも配らずに展開。あれも、4年ほど経ってしまったので、ほぼ完璧な説明とは言え、もう少しバリエーションをもってもいいのかなと最近、書き直しを頭に置いてる。
今月末は、有料のそば打ちに招かれているので、そういう機会に変えてみるのもひとつだな。
いろいろネットなどでも調べてみるが、こういうちゃんとしたそば打ちの道具を、まず使わない、それでいて手順は、本当のそば打ちの手順を割愛しないというそういうそば打ちの普及例はあまり見かけない。どうしても、そば打ちの人は蕎麦屋を見習うからだろう。名人上手も、蕎麦屋も目指さない、そこらへんのそば打ちってのは、案外邪道で、基本的には究極の王道かも知れないと思っている。
今日も、しくじった人はない。全員がおいしいぶっかけ、越前そば風で味わった。すべて地元産食材という贅沢さ。これが、本格的な素人そばの醍醐味である。