芝居

子どもたちの演劇鑑賞を支援している青年に会った。
安価な料金で、規模はともかく本物の演劇を見せていくというもんkの営業をやっているらしい。元小学校教員だという。時間を作って話を聞いた。
熱心である。いいなあ、こうやって何かを熱中して話せるなんて。
彼が使ったことばで印象にのこったのが、芝居。子どもの場合には、芝居だという。
なるほど、ボクと同じこと考えているな。
劇は構成するものだと思っている。作り手側の表現とでもいうのか、演じることひとつひとつに意味合いがあって、全体としてある形になっていく。一方、芝居もそういう形を持っているのだけど、目の前にある観客で移ろうことを前提としている。
うまく言い方が見つからないが、子どもたちが演じる時には、芝居以外に考えられないとずっと考えていたけれど、この青年の口から全く同じ表現が飛び出したのは驚いた。
僕は演劇を専門にやていたわけではないので、門外漢もいいところなのに、案外、調子のいい場所をちゃんと考えていたなと、うれしくなったわけだ。
安いところに泊まりながら営業しているようだ。
こういう人を何とか応援したいものだが、なかなか手がない。