有機栽培の野菜

ラジオで福島の有機栽培の野菜から放射能が限界値以下でしか出てこないという話を聞いた。何でなんだろうと続けて聞いていたが、農家の方は専門家でないのでとそれ以上を話さなかったものの、そういう状況はどうやら偶然でないらしい。微生物の関係か、などともつぶやいておられたが、興味深い話だ。おそらくは、放射性物質は化学物質に似ていて肥料や何かといっしょになって運ばれるのではないかとも思うが、全くのボクの推測。
原発事故そのものものが現代の科学技術という過信からきたものに違いないが、同時にその被害の状況の中に、私たちがそのような振る舞いを基本としてしまった部分による汚染の拡大もあるんじゃないのか。そんなことを考えてしまったのだ。
現代の生活に関わる問題をさらに科学技術を高めたもので付属的に補うのは、やはり、屋上階を重ねる印象が強い。有機栽培の例が本当ならば、そのものが本来持っている力を引き出す方に尽力すべきではないか。そんなことを思ったわけだ。
それなら、ハイブリッドカーは、エコなのか。相当に疑義がある。燃費の側面だけでエコを名乗るのは違和感がある。プリウスの中古車があれだけ出てくると、あの車で20年というわけではないようだ。使い捨てのハイブリッドカーなど、全くもって見当違い。ああいう車を選択するということで暮らしぶりを変化させることも同時に進めなくてはいけないのに、車の置き換えだけに終わっているんだろう。あれだけ売れているとそんな人も出てくる。
福島の方に野菜をたくさんいただいた。喜んで頂戴することにした。計測はしていないし、どこで採れたかもよく知らないが、不安や危険を分かち合うことくらいしかできない。この危機は福島だけの問題ではないと、自分の中でしっかりと考えるためにもおいしくいただくことにした。