デレク・ベイリーの評伝

朝日新聞の書評欄で早稲田大学佐々木敦が取り上げている。

デレク・ベイリー…インプロヴィゼーションの物語

デレク・ベイリー…インプロヴィゼーションの物語

名前を聞くのも久しぶりだが、学生時代の自分に影響を与えた一人には違いない。フリー・インプロビゼーションと名付けたのは彼だそうだが、今でも、形式、様式のような枠組みにじぶんをふぃっとさせることがどうにも気持ちの悪さを感じるのは、それらの影響というわけではなく、自分自身の違和感に都合の良い考え方を示してもらったということだ。
自由ということの厳しさは、芥川の侏儒の言葉に描かれたとおりだが、向き合うことをすべての前提に考えている自分がある。
時々、もうちょっと考えないといけないな。これが名著。手に入れておくのも悪くない。
遙かなる目的地―ケンペルと徳川日本の出会い

遙かなる目的地―ケンペルと徳川日本の出会い