立山など

1日から3日まで立山などに行って来た。
1日は立山登山の引率で、リーダーではなく、サポーターという最近では珍しい楽な立場。警備隊のKさんやMさんも子どもさんの関係でいっしょにきていただき、大変心強い。多くの引率教員がこれまで幸運な経験的楽天主義に陥っていて、なかなか深刻さが伝わらないため、対応が厳しいなあと少しナーバスになっていた。100人もいると何かないのが不思議なのだ。
みくりが池から室堂山荘をまわり一の越へ向かう。隊列が長い。雪渓が思っていたよりも多く残り、一つは少々剣呑な印象。Mさんと帰りはロープを出そうと話しながらゆっくりと通過。子どもの靴の多くはフラットソール。靴底の厚いものというとデッキシューズ系が多くなる。普通のジョギングシューズでいいのに。そのうえ、靴下が決定的に短い。こういうのを平気で山に履いてくる。ダメだと書いてあっても無力。雪渓や岩場が怖い。
一の越の手前で、一人脱落。Kさんは無理だと思ったそうだが、大股で歩くのを修正して、呼吸を教えて、ストックを持たせたらそのまま一の越まで上がることができた。しかし、そこで頭痛。2800mまで上げたが、それ以上は不可能。この子と下山。その後も、高山病の症状がいくつかあってMさんが一人担いだものの、ほぼ無事に近い状態で全員下山。立山少年自然の家へ向かい、常設テントに入る。
常設テントはどうも嫌いで、芝生の広場に許可をいただいてテントを張った。夜は気持ちいい。朝はもっと気持ちいい。2日目は、夜中にテントを抜け出して芝生でそのまま寝る。野宿体験を恐れる人も少なくないけど、何でわざわざ暑いテントに潜り込んで辛い思いをするんだろう。きっと宿泊学習が辛酸なめ子さんを前提とするからだろうなあ。
野外炊飯でもうまくいかない、苦労させる、ままならぬものをというねらいが見え見えで、それはそれでいいんだけど、必要な技術も伝えないままただやれと言っている姿勢はあきれかえる。そんな学校がほとんどなんだ。そこで、ボクの出番なのだが、基本技術を見せて、細かいことは面倒なので書かないが、ぶわーっとやった。おもしろがって、楽しんで、それなりに苦労した(笑)活動のねらい次第なんだけど、そういうのでいいんだが。
水の量を間違えてほぼ米状態のグループがあって、それに水をくわえ、圧力をかけてちゃんとご飯にしたら引率の先生方に驚かれた。そんな特殊技術があったわけではなく、水が足りなかったら足せばいい。あまりにも、室内での炊飯技術に依存していてそこに固執するために単純なことに気付かないだけのことなんだ。
概ね、無事に展開。メモリプレーヤーには小野リサ、モンク、コルトレーンなどを入れていったが、朝の草原で寝そべって鳥の声や風の音と混ぜて聞くモンクは実によかった。日が高くなるにつれ、小野リサに移行。
少し元気になったな。4月以来、一番からだが動いたか。