黒川良安が少し見えてきたぞ

取材のため、金沢大学付属病院・医学部。石川県立図書館などへ。
コピーと本を入手。
人間像が次第に立体的になってきた。
金大医学部ではレリーフがどこにあるかを聞いたがだれもわからない。サイトで調べたんだけどと話してすぐに見てもらったら中国人の留学生の方が、「あ、これならこっちにあります!」を案内してくれた。上市にもあるのだが、大きさが違う。しかし、鍵がかかっており入れない。キンストレーキが置いてあった記念館も休日は閉まっているのでいずれにしても正式ルートでちゃんと取材しよう。予備取材としては上々。
県立図書館は休日も通常業務。さっそくいくつかの資料を探してもらうが、大変、丁寧な対応で感心する。加賀藩の資料をいくつかコピーするが、必要にして十分な資料を入手。元の古文書が欲しいところだが、残念ながらどこに所蔵されているかわからなかった。特に欲しいのは、「蓮湖魚毒説」。黒川良安がかの銭屋五兵衛の獄死のきっかけとなった河北潟事件で日本初の水質検査を試みたものだ。
その流れで銭屋五兵衛記念館へ。銭五の思いがようやく実った河北潟干拓地に臨して建てられている。ここでは、その水質検査が急にサスペンスのように色めき立ってきた。おもしろい。館内のビデオの解説でも、朗々とした調子で学芸員さんが黒川良安の名前を出す。あとで聞いてみると、いやあ、実に詳しい。この2ヶ月の取材をはるかに凌駕している。
取材はおもしろい。いろんな人に出会える。