ジェット機

小さい子に、ジェット機と言ったら伝わらなかった。今は、全部ジェット機だから。
一方、テレビのリモコンは、「ピッ」で通じる。そんな音はしないのに。電子レンジのチンとともに、オノマトペがものの名前になった代表格。
超特急もきっとだめだろう。
小学校高学年に「V6」といったら怪訝な顔をしたので、「ぶいろく」ではなく、「ぶいしっくす」かななどと付け加えたら、知らないらしい。「忍たま乱太郎」のエンディングを歌っている光GENJIはわかるようだが。
伝わっていると思ういろいろなものが微妙にぶれる。そのことを踏まえておかないと、子どもと話もできないな。
実は、つげ義春の温泉紀行文に「レプラの湯」と出てきた。意味がわからなかった。注釈も何も、当たり前のように通過している。時代の状況が変わってしまうと、用いない、あるいは、用いることが出来ないことばになっているようだ。不勉強を恥じる。