糸魚川しろ池

お天気がいいので、二日酔いの身体をようやくお昼近くに揺さぶって、糸魚川にクロカンに出かけることにした。先週、頑丈な革靴が故障したので、今日はライトなテレマークブーツ。何やかやで一番使っているかもしれないな。彼女は、革靴とクロカン。僕のも彼女のもテレマークビンディングをつけている。
目的地は、しろ池。糸魚川には、白池という地名が2つあって、蓮華温泉の方が、シライケ。塩の道の沿線で、雨飾山の麓にあるのが、シロイケ。僕らが行くのは、シロイケの方だ。
途中、おだじまでざるそばを賞味。駐車場が拡張されている。ずいぶん、人気店になったなあ。親子丼もうまいのだ。ここの鴨蒸籠が一番好きだが、これからクロカンなのでざるで切り上げる。
根知谷に入ると、徐々に残雪が増えてくる。シーサイドバレースキー場は営業できるほどの積雪。シュプールやモビルの轍が残っているところを見ると、遊んでいる人もあるようだ。ゲレンデをクロカンで下りるのもいいんだけど、とにかき、白池方面に行けるだけいくことにした。
根知川の左岸を上っていくと、実は、程なく長野県になる。長野県で唯一海が見える集落と言われたのが、戸土。このあたりは、信越国境地帯で境界紛争もあった場所で、集落には、両県の学校組合による小学校があったそうだ。国境まであと数百メートルという養魚場のところで除雪は終わり。数台の車があって、春の山を楽しんでいる様子がわかる。
元々塩の道のルート上にあるので、残雪のときは素姓が良く、いきなり、戸倉山の鞍部を目指して直登できる。踏みあともあり、また、何人かが下山してきている。僕らは、クロカン板なので、林道を回り込むことにする。雪はしっかり締まって、ツボ足でも十分で、長靴の人もあったくらいだ。クロカン板は実に快適。

先週風邪気味だった彼女は少々ばて気味で、ゆっくりゆっくりと進み、約1時間で白池に到着。

絶景である。まだまだ、雪も多い。戸倉山の斜面に激しい雪崩のあと。ここまでくる間にも随分と倒木を見た。今年の雪は格別だったらしい。

ばてた彼女が休んでいる間、池の周りを駆け回る。丘陵地帯のようで、子どもみたいに走り回った。適度な斜面もあって、テレマークターンも楽しめるし、勇気ある直滑降もおもしろい。こんなにおもしろい場所もなかなかないぞ。30分くらい走り回った。汗をかくほどでもなく、快適。クロカンの醍醐味だな。
アプローチにスキーを使うと、戸倉山も相当に早く登れそうだし、何より塩の道を使って信州に向かうにもいい。デブリを見ると少々ぞっとしないわけでもないが。
下りはいよいよ快適。プルークもできるほど雪面が安定していて、彼女も登りのきつさを忘れたようだ。

約2時間ほどの雪遊び。すっかり、堪能。帰りは、塩の道温泉に入って、畳の休憩所でひと眠りして帰宅。全く、贅沢の極みだな。