新聞

実相寺昭雄への追悼

一方、批評家を名乗る切通理作の追悼に寄せる文章はよい。こういうことがあるから新聞は止められない。 かのメトロン星人とモロボシ・ダンとの対峙シーン。ああいうものを子どもの頃に見てしまうと、その後の人生がどうなるかは手前の姿を探ればわかりやすい…

投書欄2題「ばんえい競馬の馬がかわいそう」「けたぐり」と美学

いつものことながら投書欄には、投書した人の勢いというのかエネルギーというのか熱気というのか、そういうのがあって、論理的であってもなかなかに一方的な展開と主張があって興味深い。議論になんかなりそうもないのだが、本人が万機公論に決すべきと考え…

全体知

久しぶりに新聞紙上で見かけた。水曜日の朝日新聞朝刊。「思想の言葉で読む21世紀論」という随時掲載のコラム。 バズワード、プラスティックワードなどという新しいことばの捉え方が紹介されている。 部分的に引用しておこう。 情報があふれる現代社会では…

高山善広@朝日新聞

朝日新聞に高山が出ていた。脳梗塞からの復活についてクローズアップされている。 その記事を読んでも、どうもけっこう危なかったらしいことがわかる。今も違和感が残ったままだそうだが、プロレス関係の雑誌にあったようあったように、これで喰らってどうな…

今日この頃

この間、雑誌編集者と話していて、一番、つまらない書き出しは、「『広辞苑によると』だろうな」と、依頼原稿の一つのパターンを笑っていた。それを書かれた瞬間に、「頼むんじゃなかった」と思わせるのだが、教育関係の機関紙にはよくある。巻頭言に近い場…

大本営

明日の朝には、日本対ブラジルの結果が出るんだけど、何よりもそこがジーコの終着点となるあたり、けっこう果報なのかもしれないとさえ考えている。思う存分やってみたらいい。 それはいいんだけど、ワールドカップに関する報道が次第に、大本営時代の大時代…

環境莫迦

朝日新聞日曜版自然ふしぎ「里山・4」 かつて多様な水生生物が棲息した豊かな川も、ブラックバスやブルーギルの放流で生態系が様変わりしてしまった。 そんな単純なものなのか。 日本中で行われているサケや湖産アユの放流などはどうなんだろう。 外国人の…

120億円

北陸新幹線の車両基地の建設は本体工事とは別に予算化されているらしく、この分はこの分で地元負担が計算されるようだ。車両基地は石川県内に設けられるが、この建設費用は、北陸新幹線の沿線自治体による費用負担が必要だそうだ。石川、富山、新潟、長野で…

昨日書いたことの追加

昨日、ブラックバス絶滅に向けた総合的な学習の時間をシミュレートしてみたが、ちょっと追加。 何がつらいのかっていうと、ブラックバスどうのこうのではなく、およそ生命に対して全滅とか、善悪という言い方を不遜にも安易に言い出して行動することがつらい…

年始特別号・総合的な学習としてのブラックバス

大晦日に、新聞の厚いのがどーんときて、だれだろうこんなものわざわざ読む人はと思っているが、要は広告の媒体を増やしておかなくてはならんようだななどともののわかったようなことをいい、少々侮蔑しながらも読んでみたりする。スポーツやら芸能やら、ボ…

書かないのはどうしてだろう

ボクが住んでいる地方は新幹線が通っていない。東京に向かうには、隣県まで特急電車で新幹線駅にアクセスする。東京駅まで約3時間半。そういう事情があって、飛行機もよく利用されているらしい(ボクは乗ったことがない)。この空港は河川敷にある珍しい空…

浅田と鯉のえさやり

まだまだそこら中で引きずっていておもしろい。このまま全日本選手権も優勝してしまえばいいのに。そうしたら揉めるよね。揉めても仕方ないのに、揉める。揉めて誰が悪いだの、何が悪いだのを検証する。そんでもって、忘れる。この年末にきて、1年を振り返…

笑える朝日新聞

まさか、GPファイナルを中継したのがテレビ朝日だからというわけではないと思うが、朝日新聞が浅田真央の五輪出場で、ご丁寧にも、天声人語、社説で論をはった。が、笑える。 天声人語は、15歳が門出の年だということで、年端のいかない子どもならともか…

中高年のスキー

一昨年だったか、テレマークスキーの大会でシニアクラスってのがあって、「へー、俺らもそろそろかな」なんて言っていたら、横にいたのりさんが「何言っているんだ、40歳以上だから既に新規の人からずいぶん上になったよ」と言われ笑っていた。 2007年…

立山雪崩れ

どうやら立山で雪崩があり、人がなくなったらしい。 浄土山という報道があるので、かなりポピュラーなあの斜面のようだ。最後まで雪渓が残るところか、あるいは、浄土山の山頂直下をドロップするもう少し一ノ越寄りの場所か。いずれにしても人が巻き込まれる…

福田康三

誰のことかと思ったら福田康夫。どうやら朝日新聞がしくじったらしい。いまや名物なのでおもしろい。麻垣康三とか言っていたので、後半がそのままになってしまったらしい。 それにしても、吉田茂とか、岸信介、福田赳夫の血筋が出てくる当たりがもうこれは江…

義務教育費国庫負担

義務教育費国庫負担といっても多くの人は実はピンときていないだろう。 義務教育にかかる教員の給与の半分は、国が面倒をみましょうということで補助金が都道府県に支払われていた。これは、ナショナルミニマムとしての教育の質を落とさないための措置で、教…

クラスのみんなと仲良くしなければならない

朝日新聞の「カジュアル読書」はわりに権威ぶっていないところが気に入っている紙面だが、重松清さんの「ポケットから」がボクお好みの文庫だの新書だのふと手にとって読んでみようかなという感じの本を紹介していて、いよいよ好ましい。 今朝は、いつも思っ…

勝者

今朝の朝日新聞にフリーライターの永沢光雄が坂口安吾没後50年に寄せて「日本人よ、負けよ」と題して投稿している。 必須教養と思われていたがこの頃では語られることも少なくなった安吾のことはともかく、とまで書いてやっぱりふれたい。 「堕落論」を読…