糸井の本

糸井重里の「誤釣生活」を読み終える。 読むったって、便所においといて大便の間だけ読む。 うちはとても狭い家なのだが、便所だけは明るく適度に広い。なかなか滞在心地がよいのである。 糸井重里の感覚をことばに紡いでいく仕事はわりに好きで、ボクらの生…

古本5冊

昨日の送別会は飲まなかった。*1時間がなく、クルマの手配がきかなかった。 それで、10分だけ古本屋に入った。最近、お好みの文庫は高い。かさばる単行本の方が安かったりする。105円のコーナーを物色。すぐに、5冊になった。ボクはこういうことを考え…

後輩から連絡

悩んでいたようだが、X-TRAILにしたそうな。 20代で持ち家、RV。夢のようであるが、あの頃はそんなものよりも本が読みたかったなあ。 いや、それは今でも。いいクルマを買ったので、新刊や雑誌ではなく、古本になった。 それも悪くない。 彼女の実家に預け…

こういう状態で

この間買ってきた松谷みよ子さんの本だが、値札の張り方がむごいので紹介しておこう。

クルマの点検中に

ブックオフで数冊。輝ける闇 (新潮文庫)作者: 開高健出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1982/10/27メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 44回この商品を含むブログ (60件) を見る「フライの雑誌」でも話題になっていたので。民話の世界作者: 松谷みよ子出版社/メ…

哲学の教科書

なんて自己否定的なタイトルだろう。 哲学は思想ではないと書く著者に全く共感。 哲学とは態度である。哲学の教科書 (講談社学術文庫) [ 中島義道 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,263円

帝都物語

古本屋でかなり揃っていたので、買ってきた。50円。とりあえず、2冊。最初の1冊がなければ案外買わないものだ。 麻雀放浪記も4巻揃っていたので、1巻だけ別のところへ移動しておいた。今度まとめ買いしよう。帝都物語―ワイド版 (高橋葉介ベストセレク…

新耳袋

かつて短編のドラマを作る仕事があって、そのときに新耳袋をよく観た。短い話はむしろ難しい。画像一枚一枚に意味を読み込ませる必要がある。 これがその下敷きか。実際には初めて読んだ。新耳袋―現代百物語〈第一夜〉作者: 木原浩勝,中山市朗出版社/メーカ…

嗤う伊右衛門

京極夏彦の本を読んだ最初は「姑獲鳥の夏」である。2000年国体の冬季会場で、ケビンに閉じこめられ業務にあたったときにできるだけ分厚い本をと思って持ち込んだ。主体とか、認識についてちょっとくどいほどに描かれながら、そもそも怪を生むのは人であ…

中国の古い話はギリシア・ローマ神話のようなものか

この間買ってきた古本の解説に、ヨーロッパでは自分たちの文化の源流たるギリシア・ローマの話が好きであるというのか、それが物語の基調をなしていると書かれていて得心する。そんなわけで、日本の源流たる中国の故事にかかる物語を読む。宮城谷昌光である…

長い道

岳父に頼まれて探してみたのだが、何と絶版。中古の文庫版しかないのだ。作者の出身地でもあり、また、原作とした映画「少年時代」の撮影地などと宣伝している町の図書館にはあるんだろうなと思っているが、さあ、どうなんだろう。思いの外、読んだ人はいな…

渋さ知らズ

本を借りた。 長男の大学で借りてきたらしい。渋さ知らズ作者: 陣野俊史出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/06/17メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (22件) を見るこれはなかなかいいや。ボクが学生時代を過ごした80年代前半は…

PLUTO

二十世紀少年がおいおいという結末に終わっただけに、期待はこのコミック。 なかなかよい展開。 一部ででていた浦沢にはストーリーテリングの能力が不足しているのではないかという疑念も、幸い手塚治虫の原作のおかげでよくしまっている。 毎回、巻末のあと…

フライの雑誌79号

あ、このフレーズ書き忘れていた。 想像力にからめて、こういうことを言いたかったのだ。 ボクのことばノートから。 現実にあるものだけが真実なら恋も釣りもない。

不動心

立ち読みして泣きそうになった。 何て境地で野球をしているんだろう。 あの場所にあってなおかつである。 かつて、代理人のアーン・テレム氏が外国人記者協会の講演会で彼のことを話し始めて泣き出したことがあった。彼の「態度」に震えたのだろう。 かつて…

フライの雑誌8079号

今日、届いた。届いて読んでいると野沢がゴールした。困った。 自分が撮影した写真が豪快に使われている。 いや、なかなか驚くな。 全部、キャノンA−1での撮影。たぶん、標準1本。 ボクは明るいレンズが好きなので、ストロボもたかない。 あの頃は子ども…

息子の下宿で2冊

↓定番桑田真澄 ピッチャーズバイブル (集英社文庫)作者: 石田雄太出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/09/20メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (16件) を見る桑田真澄―ピッチャーズバイブル18作者: 石田雄太出版社/メーカー: 集…

二十一世紀少年・下

まあ、カツマタくんでもいいんだけど、それがどんな意味で物語を覆っているのかが見えない。仕方ない。読み返すか。 うーん、読み返しても、カツマタにつながる伏線がないぞ。いっしょに戦っていたタッグの相手が何のそぶりもなく、いきなり試合終了後にパー…

剱岳点の記

再読了。おもしろい。前に読んだのは、おそらく高校生。あの頃よりも、山と人にかかる経験が増えている分だけ情景が深く感じられる。 原稿のネタに使えそうな部分があったのでメモ。宇治長次郎について大山村の村長の言葉。 あの男はカモシカのように鼻が利…

剱岳点の記

宇治長次郎について少し調べる必要があって、同時に、芦峅ガイドとの違いをことばに置き換えたくて、そして、映画化にあたって知り合いがエキストラというのか、吹き替えまでやるようなので、そのこともあって、珍しく新刊で買ってきた。自宅にあったハード…

いやあ、毒だ

本屋は毒である。 仕事の資料を探しに行ったのだが、できるだけ脇目を振らぬように歩いて目的の書棚を探す。これといったものがなく、店を出ようとするのだが、つい現代思想のコーナーに立ち止まってしまった。だめだ、だめだ。息子の学費が必要なのに、10…

ONE PIECE47号

間違えて46号を買ってしまった。 それで後から買い直し。

フライの雑誌78号

20年を迎える歴史を振り返る意味で特集は「これからの10年をどう釣るか」とあり、中に20年の重大ニュースというのが書かれているのだが、巧みにプロレスネタが仕込まれている。 1987 ジャパンプロレス解散 1989 FMW旗揚げ 1990 SWS…

甲子園戦法

筑波大学というのはデータ野球の元祖みたいなところで、その割りに野球部は強いわけではなかったりするのだが、限られた場所での練習の方法なんかをしっかりした論文にしているあたりが官制大学のすごさという感じがする。 内容はなかなかおもしろい。野球の…

雲霧仁左衛門

前巻、後巻で315円だったので買ってきた。比較的新しい。K市にある古本屋、といっても新しめの古本屋でゲームだの、マンガだのがメインの本屋では売れ筋の時代小説は総じて高い。N町のアダルトなDVDや青少年も含めたコミックやフィギュアがメインの…

河童忌

芥川龍之介没後何年とかいう話だった。 本を読むにしても図鑑の類が大好きで、おそらくブンガクなどは縁遠いと思っていたボクが本気で本を、いや、ことばを味わうきっかけになったのは、間違いなく芥川のせいだろう。それまで、物語とは物語の内容、言い方が…

出鱈目な2冊

昔から乱読である。手当たり次第読むんである。 息子の部屋でPDFへの吐き出し作業待ちでそこらにあった本を開いた。 それが「伝染るんです。」である。名作だなあ。このシュールな笑いには、このところの単純な笑いとの対照を感じていよいよ味わい深い。 …

本2冊

風林火山の原作本というのか、井上靖のものを読んだ。 武田の山本勘助、上杉の直江兼続を1年置いて続けるNHKのセンスは悪くない。風林火山改版 (新潮文庫) [ 井上靖 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブック…

メノン

ソクラテスの、というよりはプラトンの「メノン」をまたぞろ読んでいる。机上にあるんだが、少し真剣に読んでいる。短いものだが、教育を考えるときにどうしても避けられない問題をテツガクしている。 テツガクやブンガクとは行為であって、いわゆる、哲学史…

中原中也は冬の下宿の夜中の炬燵

ぼんやりと中原中也を読む時間が10分ほどあった。 拾ったことばから、ははあ、これはあの頃の下宿の空気だなと思った。 かつての宝山荘は北向きの窓がひとつあるだけの6畳間。流し台と、なぜか便所が付いていたが、ここにプレーヤーにカートリッジイコラ…