野球

1億円

鉄平のバッティングに新井を見るのはボクばかりではあるまい。しっかりと両足に加重を残したままで上半身を崩されても力を伝えられるバットコントロールができるというのは高い技術がある証拠で、3割を大きく下回るシーズンはきっと衰えがはっきりとくるまで…

赤星引退

実に悔しい。 しばらく前、巨人と阪神がしのぎを削った頃、赤星が最も嫌な選手だった。阪神ファンとか、巨人ファンとか言うことではなく、投手目線でこんなに嫌な選手はないだろうと言うくらいのバッティング。食い下がった挙げ句の左中間へ抜けていく打球を…

所沢は岩手に似ている

西武入りが確実な菊池。所沢の西武ドームでのことば。 「所沢は岩手に似ている」 これで、国民的な人気はなくなったな。 元々そうなのだが、こいつはどうもことばがうまく使えない。 野球はワードのスポーツというのが長嶋の卓見なのだが、その意味では、偏…

同点時の打率

週刊ベースボールで千葉さんがそういう指標を出していた。 そうするとラミレスの打率が相当に高いそうだ。 そういえば、1点差、同点という勝負を決めるシーンでの松井の打点が相当に多いという話を聞いたことがある。クラッチとはそういうところの印象なのだ…

勝つのがファンサービス

落合がファン感謝デーに姿を見せなかったという。野球ではなく、アイドルなんぞとおどけるようなおちゃらけに出たくない監督の気持ちもわからんではない。職場の飲み会など真っ平御免という気持ちだってあるんだから。 しかし、自分の気持ちを表情にさえ示さ…

高橋尚成FA宣言

おそらくそうするのだろうと思われていたが、きっとそうなるだろうと思われた横浜に尾花監督ではさすがに海外くらいしかあるまい。メジャーは左腕不足だというし。 ベストピッチは、ルーキーイヤーの日本選手権。スクリュー(というか、この人のはシンカーと…

圧倒的

中継がないと思いきや、BSで途中から中継が始まった。どうやら録画を少しずらして流すディレイ中継で、サイトにはもう結果が流れていた。それでも、KIAの左腕投手から小笠原がホームランを打ち、ちょうど反撃ムードの展開から流れたこともあり、ジャイアンツ…

契約

松井秀喜の去就が注目されていて、というよりも、ヤンキーズが松井をどう扱うのかが注目されていて、エージェントのテレム氏がアピールのためのコメントを出した。なかなか作文としてもよくできていて、その分、どことなく子ども向けの偉人伝の一節を読むよ…

戦力外

ソフトバンク藤井に続いて、巨人竹嶋も戦力外。どうやら育成枠での再契約もない模様。 息子たちと対戦した連中の活躍を楽しみにしていたんだが。 いっそ、サンダーバーズはどうか。それも難しいかもしれない。そういうものだそうだ。トップカテゴリーでうま…

選手権第6戦

立ち上がり東野のアクシデントで流れが変わるかと思いきや、緊急登板の内海がよく投げきった。 降板を告げに珍しく原がマウンドに向かう。よくやったと唇が動き、内海に笑顔、次の瞬間からもういつでも泣き出しそうな表情に。なりはでかいがわんぱく野球小僧…

レビストロースと三村

2つの訃報が交錯した。三村は構造主義者じゃないのかと思っていた。いや、いいセカンドはきっと構造主義者に違いないと思っていたのだ。 大学生の頃が構造主義からポスト構造主義、ポストモダンの華やかなりし頃で、何にでも構造論を適用してはおもしろおか…

夢じゃない場所へ

このことを書きたくて仕方がなかった。いざ、その場にやってくると、多くのことばがどれを使っても全く陳腐にしか思えなくて、最初から退きたい気分になる。それほどに、思いを寄せていたのかと自分自身に驚く瞬間だ。 ニューヨークが歓喜に包まれることはお…

選手権第4戦

たまたま夜の会合などがないため、このところ全試合をフルイニング近く見ることができている。 第4戦は八木の勝ちと言いたいところだが、みっともないとか、見苦しいとか言われることまで覚悟してスクイズにいった梨田の勝ち。第2戦、2点差しかないのに、…

エース

エースとはかくのごときかとサバシアが体現している。高ぶることなく、自分にできる仕事をこなす。 その意味では、ダルビッシュもそうだった。 勝ち星をたくさん挙げた人がエースではない。 売り上げランキングの上位の曲が名曲ではないのと同じである。 同…

選手権第2戦

ダルビッシュの貫禄勝ち。 ゲームが動いているのに点差が変わらないという展開。ちょっと巨人に甘さがあったかな。 ダルビッシュの見えない力に畏れ入ったか。 ここを崩せば一気にドームで決まりそうだったが。7戦までやって欲しいものである。 もう一度、…

代打ホームラン

しっかり準備していたらしく、レフトへ流し打つのでも、よく使われる表現「逆方向」でもなく、しっかりと振り切っていい代打ホームラン。来年どこのチームにいるかはわからないけれど、今年のチャンピオンリングに向けて取り組んでいる様子がよくわかった。 …

選手権第1戦

ここでダルビッシュというのが有終だろうと思うが、やむを得ない。 日本ハムが連打を続けながらもう一押しできなかったという戦いか。 途中ジャイアンツが追い上げられるところを見ていなかったのだが、勝ち越しに成功した5回の攻撃は見事。CSセカンドス…

鉄平

楽天の鉄平のバッティングをイチローのようなと表現している人があった。違う。あれは、明らかに新井宏昌である。イチローを育てた人として知られているが、彼の打撃そのものが再評価されなくてはならない。ゲームの進行、局面に関係なくその打撃を楽しめる…

その場所へ

週間ベースボールのドラフト特集のスカウティング記事を読んで、どんな人が指名されたのかを見ていたら、あれっ、ヤクルトの1位中沢って富山商業の中沢じゃないか。3年の夏の甲子園、初球を左打者のインコースに141キロで投げたまっすぐには驚いた。いいバラ…

城島、阪神へ

マリナーズを見限ったのか、見限られたのかわからないが、城島が阪神へ。 最初に連絡くれたことに対する男気みたいなものを口にしていたが、タンパリングってのは反則になっているのかどうか知らないけれど、まあ、何かあるんだろうな。確かに、矢野の衰えは…

宙に舞う

野村の野球に一区切りがついた。 昨日のことだけど、今朝の新聞の論調がいろいろでおもしろい。 楽天はともかく、日本ハムの連中と一緒に胴上げされたというのは、野村らしい。王、長嶋にもないと書いた新聞があった。梨田はおそらく強打のキャッチャーと言…

続・チーム力

脇谷の一振りで劣勢を完全にひっくり返してしまった。代打*1が躊躇なく振れるのは、ちゃんとゲームに入っているからだ。そういうチーム力。最後の打球が、そのイニングに入った工藤に飛ぶのも同じこと。そのような歯車と流れが巡っているのである。そこに持…

チーム力とは

防御率のタイトルをとったチェンだが、実は8勝しかしていない。24試合登板しての数字だから、イニングを重ねると難が出る。しかも、中4日。ジャイアンツの攻め方は徹底して粘って球数を増やすこと。中軸以外は選ぶという意識よりもとにかく振って粘っていた…

あれっ

接戦を切り抜けた中日と、ずっと間隔が開いた巨人ではこれだけの差が出るという見本。 ゴンザレスの球が微妙に甘くなっているのをファウルせずにしっかりと振り抜ける中日の勝ち。 一方、楽天。先発投手が降りてしまうと急に脆くなる。同時にハムはしぶとい…

ヤクルトのねばり

シーズンの順位の通りになるのが一番いいんだけれど、ヤクルトの乾坤一擲の勝負もなかなかおもしろかった。2−1のビハインドでの本塁での捕殺が勝負の分け目だったな。でも、よく追い上げた。朝尾、岩瀬からの得点は後に曳くぞ。 こういうゲームをラジオで…

イチローを語るときの非論理性

大橋巨泉は、善きにつけ悪しきにつけ、ボクの思想形成、とりわけ少年期のそれに影響を与えたはずだ。 思いこみと予断に満ちた決めつけと、日本だけ合理的な思想から取り残されているという、劣等感のをあおり駆け出したくなるような衝動を巧みにけしかける言…

長嶋は深い

土井正三の訃報で新聞各紙は、昭和44年のダブルスチールの本塁交錯プレイの写真を掲載。判定はセーフだが、捕手がブロックしているように思え、ずいぶんもめたものだ。翌日になって、各紙に掲載された写真が出てきて一気に快哉となった。 いろいろなコメント…

原巨人V3

今年の巨人は強かった。果敢で、チームスタイルを徹底してペナントを戦い続ける。そのくせ、かつての黄金時代を築いた西武のように捨てゲームを作らない。物事を引き算から考えるのではなく、好転する方に賭ける。見た目の爽やかさとは全く異質のたくましく…

小宮山引退

プロ野球の中でおもしろい場所で活躍していた小宮山引退。 古田がある年のオールスターに選ばれたとき、誰と対戦したいと聞かれて「小宮山」の名前を挙げていた。実は、受けたかったのだろう。 野球とはすごい世界で、時速160キロメートルでもホームラン…

聞かせたいものだ

デレク・ジーターがヤンキーズ史上もっとも多くの安打を打ったのだが、彼はそんな個人記録に無頓着である。何回ワールドシリーズに出られるのか。そういうところで戦っている。 大陸を挟んだ向こう側の奴はそう聞いてどう思うのだろう。 東海岸でやってみろ。